-絶え間なく鍛えた者だけに栄誉が訪れる-

2009-02-25

免許皆伝

先日、「タイムリーな話題-靴のサイズ-」でシューズマスターにお手紙を書こうか?と書いた。色々と考えてメールを送付していたところお返事をいただいた。

僕の質問の内容は、

  1. 「幅」がフィットした靴を探すのは思いのほか難しいということ。
  2. 僕の実践している靴の選び方。
を書き、このような方法で
  • 選んだ靴の「幅」が僕の足にあっているのか?
  • 現実に抱える左足小指第一関節部分の痛みの現状を付け加えてシューズマスターのご意見
を伺った。

さしつかえのないと思われる範囲で以下にそのやりとりを掲載するが、僕の実践している「靴の選び方」だけは参考にしないでもらいたい。
僕の住んでいるところでは幅を意識しながら靴を選べるほど店頭に靴が並んでいない。なので、僕の方法は理屈をこねまわした屁理屈で自分を納得させた超デタラメな方法だからだ(なので、この方法についてシューズマスターのコメントは無い。おそらく、そういう方法は実務上あるかもしれないが、「決して、容認できる方法ではない」ので、ノーコメントになったのだろう。)。

僕の問い合わせメール
いつもお世話になっています。北海道の「たしろ」です。

ブログの記事を拝見し、
自分の靴サイズが自分の足に合っているのか?という
素朴で深い疑問があります。

まず、僕の靴の選び方ですが、基本は「足長」が合うのかという基準で選んで
ます。
シューズマスターが見たら「なにをやっているんだ?」(俺のブログをちゃん
と読んでるのか)と怒られそうな方法ですが、これには自分なりのワケがあり
ます。
「幅」基準は分かりづらいのです。(実質、地方都市にあっては幅の品揃えが
十分ではないです。)

一般に足に対して幅が広い靴を選びがちであるという現状と足長が長くなれば
幅も広くなるという実際を踏まえ、普段履いている靴の足長サイズの2サイズ
下から試し履きをしてています(もちろん、4EだとかはWideは履きません)。
足の指の先端が靴に当たっていないと感じるギリギリ足長の小さな靴を基本に
考えています。(ヒールロックで履いてから決めます)
そして、この靴について「踵のフィッティング」、「幅」のチェックです。特
に幅は「ゆるすぎないか?」「きつすぎないか?」と色々と履いてみて決めて
います。

添付した写真は、上記のようにして選んだ靴でカーボンシートをしています。
この靴でフルマラソンのレースを2度走っているのですが、日常の練習やLSDに
も使っており延べ走行距離は約300kmです。(昨年GT-2110で靴底診断をお願い
しましたが、この靴の全容を知っていただく意味で、靴底やインソールの写真
も添付します)

この靴に限ったことではないのですが、幅について少々悩みがありますのでな
にかお気づきのことがあれば教えていただきたいと思います。

裸足の写真に赤丸で囲ったの部分(靴の写真にも丸をつけた)が、靴に当たって
猛烈に痛くなる時があります。
痛くなる時(ケース)に規則性はないようで、5kmほどJogした程度で痛くなる時
もあれば、痛くならずフルマラソンを完走できることもあります。
たまたま写真はGT-2130の写真ですが、他のメーカーの靴でも仕事のビジネス
シューズ(皮製)でも痛くなるときは靴に足を入れていられなくなるほど猛烈に
痛くなります。

靴に足を入れた直後から痛くなるということはないので、その日の体調や長距
離運転で足がむくんだ?り、疲労の蓄積で中足部のアーチの復元性が弱った時
に痛くなるのかなぁ?と素人ながら考えているところです。

このような状態なのですが、僕の靴は僕の足に合っているのでしょうか?
(というお尋ねの仕方はよくないのですが、概ね妥当な範囲にあるでしょうか?)

シューズマスターからの返信
たしろ様

ご無沙汰しております。野村です。

返信が遅くなり申し訳ございません。

さてお問合わせの件ですが、測定で検証できれば想定し易いの
ですが、経験則から要因を絞ってみます。

①故障や違和感の原因はたしろ様もご理解していただいてる様に
故障個所の問題ではなく他の要因が大きく影響してきます。以
前にも小指の痛みについてご説明したかもしれませんが、腰筋
緊張に伴う腸骨筋(大腿骨と骨盤を繋ぐ筋肉)の緊張で脚を上
げた時に大腿骨が外転してしまう為、外足への傾斜がきつくな
り小指に負荷が掛ってしまうのが大きな原因です。

当然、体調が悪ければ疲労(緊張)も大きくなり「傾き」が強
く出ます。

②①と連動しますが、小指への連続的な負荷はストレスになり
ます。その為、神経が過敏になっています。痛みは骨盤にある
仙骨で記憶しますので、炎症性の痛みでない場合、走る行為を
ストップさせようとして脳が痛みの記憶を再現させる事があり
ます。所謂、神経痛というやつです。但し神経痛の場合、痛み
は一時的で他の部分へ移行していきます。

③対処方法ですが、①の腰筋緊張を取るのが急がば回れですね
。後ろ走りなどで背中の緊張を和らげて下さい。

次にたしろさんの左足自体が軸足のブレーキ行為により前後して
いる事も一因です。(インソールを拝見して)安直な方法かも
しれませんが滑り止め付きのソックスを試しては如何でしょう?

何れにしましても、この激痛は体験した方しか判りません。

しかし安直にシューズサイズを上げる方法ではなく、外足側の
補強が入っている(なかなか有りませんが)シューズや直接、
該当部に補強が当たらないシューズ(アシックスラインの入っ
ていないミズノなど)を試履きしてみるのも一つです。

シューズの履き方はブログでも拝見していますが、免許皆伝で
すので問題ございません。

ご参考まで

多謝

シューズマスター野村
シューズマスターからは上記の通り、主に左足小指の痛みの原因について推測していただいた。
小指の痛みは想像した通り靴の幅が狭いことが原因ではないようだ。
上記①に書かれているメカニズムにより左足外足への傾斜がキツクなることが主因。
対処方法も教えていただいたので、早速昼休みにでも会社の駐車場で実践してみよう。ソックスについてのアドバイスもいただいた。丁度、ソックスも買わねばならない時期に来ているので「滑り止め」のついたソックスを調達しようと思う。

さて、残念ながら僕の知りたかった「幅は足にあっているか」についての直接的なお返事はいただけなかったのだが、文脈から察するに「概ね妥当な範囲にある」と推察しておく。

さて、シューズの履き方については「免許皆伝」のお墨付きをいただいた。
お褒めいただけたことは、今まで自分の取り組んで来たことの成果であり天にも昇るほど嬉しく感じる。

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