-絶え間なく鍛えた者だけに栄誉が訪れる-

2008-09-30

200809の反省

恒例の一人反省会。
月初に上げた今月の目標は下記の通り

  1. サブ3.5を狙うべくスピード持続力(レースペース)が練習の中心
  2. 練習時間を工夫して、短い時間でもなにかやることにしよう
  3. ポールウォークで持久系を維持したい
  4. カロリーメイトでしっかり体重コントロールをする
  5. 洗面台トレは継続する
という、先月までのトレーニングを継続しつつ「少しはビールを我慢しよう月間」としたい。
さて、出来たこととしては3~5かなぁ...あとは出来てないな。
特に1をやっていないのは致命傷となっているな。どこかでキツイ練習を避けようとしているんだろうなぁ...
仕事が忙しかったので「2」でなんとかしようとしていたが、結局は昼休みにスピード強化として230mインターバルを一回やっただけだ。「3」と関連して「通勤時間の有効活用」という意味では出来ていたとも言えるが、今月の主眼はあくまでスピード強化だったので時間を目的外利用してしまったな。

JogNoteの月間記録を見ると「ラン」の距離が段々減ってきて、ウォークの距離が段々と伸びている。ポールウォークは言い練習だと思うが、もう少し走らないとね。
まぁ、それでも6月からの記録を見れば「ラン+ウォーク+バイク」の距離が毎月300kmくらいだから、それなりに頑張っているのかもしれない。

練習量は多いが、目的不合致なので50点だな。

主力Logger

Fr305を実戦配備し、ブラ紐チューンも施してズレ防止も行ったし、そのデータをPPPSWに取り込む目途も立った。(通勤、帰宅ポールウォークもhrmデータを作ってPPPSWに登録したら赤、黄の割合が一層少なくなったのはヒミツ)
果たして、今後の主力LoggerはFr305となるのだろうか?と考えてみた。

確かに機能的にはFr305で全て事足りる。
どこをどう走ったか、ということも地図に描画できるのでハッキリとわかり実に楽しい。ルックスだって、一般の人からは色目で見られそうだがランナーなら一種憧れの装備であり、かえって都合が良い面もある。

しかし、どうしてもFr305一本で主力Loggerとして実戦配備できない。
想像の通り、Fr305は水に弱い。雨の日はもちろん、炎天下であっても頭から水をかぶり、汗と水でグダグダになるランナーにとって、水に弱い機器はその使用においてあれこれと注意が必要となる。

決まったところでの練習や経験のあるコースでのレースではS610iを使い、初めてのコース(練習、レース)や速度(ペース)把握を重視した練習の時に限ってFr305を使うという使い分けがよさそうだ。
つまり、主力Loggerは機能、実用性、耐用性から信頼性のあるPolar S610iが未だ現役にあって、ここ一発のタイミングでFr305の投入ということになりそうだ。

ところでFr201はその採用の場を追われ退役する運命となるのだろうか...

2008-09-29

あれこれと-別海直前!-

サブ3.5を狙うと言って憚らない別海町パイロットマラソンは今度の日曜日だ。

今更、どうにかなるもんでもないが5分/kmペースが思いの外キツイということに昨日気がついた(今更かよ!)。
昨日、5kmダッシュでやっと25分を切ることができたが、心拍数はほぼMaxだったりする。このペースをあとどれだけ継続できるのか?は全くの未知数だったりする。これは死ねるな(苦笑)。
去年は3月の白糠で5分/kmを切って走れていたし、もう少し楽に走れていた。あれだなぁ...やっぱスピードを付けておくというのが先なのかもしれないな。
練習内容は相変わらず楽ちんな領域が多く、赤や黄色が少ないものなぁ...

体調は良い感じだ。
体重も計画的かつ目標通りに減量できているし、風邪の心配もなさそうだ。足首の痛みはないことはないが、気にするほどではない。

当日の大問題を回避すべく、野菜もちゃんと食べて便通時間が早く(07:30ころ)なるように便座に腰掛けて習慣付けないと!(習慣付くのか?)

ところで、普通のランナーは自分の便を目視確認するのだろうか?
僕はする(笑)。色、大きさ、見た目の硬度。なんとなく体調が分かるような気がするのだが(大笑)。
ちなみに大きさはバナナ1本分、色や固さもバナナ近似が良いらしい。

バナナで思い出したが、バナナダイエットなるものが流行しているようで市場にはバナナが品薄だそうだ。バナナは旨いし、売れても良いとは思っているがダイエット目的となると小言のひとつやふたつは言いたくなる。
被験者サンプルの体型から察するに食する量を制限するだけであの位の減量はすぐにでも可能だろう。ま、腹持ちのよさの問題があるので、バナナだと間食を回避できるという意味は多分にあるにはある。だいたい就寝4時間前の飲食はしない!などと言っているが、普通の人はそんな時間に飲食はしない。そんなことしているから太るんだ。
病気で肥満となった人以外は、そもそもは食い過ぎが原因。普段の食生活を見直し、すこしづつ量を減らすことが先決で、バナナにしたからと言って一回に一房も食べてるようでは痩せるわけがない。

それはともかく、別海で出される給食のバナナは確保できているのだろうか?と微妙に心配な今日このごろ。

2008-09-28

SportTracks2のデータをPolarPrecisionPerformanceSWに取り込む方法

昨日 Convert to hrm を書いたら読者から「もっと具体的に書け!」という私信を頂戴した。自分でその記事を読み返してみると「できる」ことは分かった。でも、どうやったの?と疑問はあるな。と素直に反省、自分の作業メモとしても有用なので一応まとめを書いてみようと思った。
しかし、適当なデータは既にPPPSWに取り込んでしまったので、作業する適当なデータがない。ないなら作れば良いわけで、昼飯を食ってから走ってきた(ブラ紐の調整もあったし、ついでといえばついでだな)

で、どう噛み砕いて書けば分かりやすいのか(作業しやすいのか)とつらつら考えたのだが、パッとしない。

色々試してみたら、hrmファイルは面倒な編集がなくても大丈夫そうなので、hrmファイルのどの部分にST2からエクスポートしたfitlogファイルの心拍データをペーストするかを中心に書く。

したがって、hrmのファイル構成(記述内容の意味)については極力触れずに書く。
(注意事項としては、「ファイル名」の変更が必要なので、これが出来ない人は残念ながら諦めた方がいいかもしれない。)
昨日の記事に書いたOctaveというツールは使わず、テキストエディター(Windowsの「メモ帳」)とエクセルを使って「手で編集」「コピー&ペースト」を使った方法を書くことにした。

また、当然のことながらSportTracks2とPPPSWがインストールされている必要がある(勿論使える状態であること)。
Polar Precision Performance SW Ver.4 のフリー版がある。以前はPPPSWをインストールする時にIDなんかを聞かれた記憶があるが、このFree版になってどうなっているのかは試していない が、もし、PolarのIDがなくても動作するようなら既にFr301、Fr305、Fr405をお持ちの方はPPPSWにデータを移行し管理するのも悪 くないと思う。
入手先はPolarのダウンロードサイトから探してみて欲しい。
ついでなので、書いておくがSportTracks 2 の入手先は Zonefive のサイトからどうぞ!
昨日、Fr305からはき出されるデータについて、その記録間隔がランダムであるようだと書いた。Fr305のセッティングによっては1秒毎(毎秒)記録することもできることを書き加える。
一方、S610i(Polarの心拍計)の記録間隔は5秒、15秒、60秒の3つのうちから選択、設定するようになっている。僕の場合は「5秒」であった為、全運動時間を5秒で割ったデータ個数が必要だった。
精度を上げるならFr305の記録間隔を毎秒に設定しておき、記録されたデータを5秒間隔で1個だけとりだしPPPSWに取り込む方法が良いように思えるが、Fr305の記録領域(3時間半分の記録しかできない)、hrmを作成する際の手間を考えるとFr305の記録間隔はSmart Recordingにしておいた方が良いような気がする。
ということで、SmartRecordeingによるデータは少々データの欠落はあるものの、エイ!ヤァーでできるので、この設定で取ったデータを使うことにする。

作業用のフォルダーを作る僕は D:\test というフォルダーを作って作業した。

ひな形用のhrmファイルを用意する
まず、そのフォルダーに既にあるhrmファイルをひな形として使用する為にPolarのデータ領域(通常は C:\Program Files\Polar\Polar Precision Performance\登録ユーザー名\2008の中にある)から適当な(なんでも良い)hrmファイルをコピーして、先のtestフォルダーに入れ る。
ST2のエクスポート機能を使ってfitlogファイルを上と同じフォルダーに保存する。

そうするとtestフォルダーには、こんな感じのファイルができているハズ。

fitlogのファイル名を変更する
08092802.fitlogを右クリックして「名前の変更」を選び、08092802.xmlと赤字のように変更する。
エクセルを起動し、08092802.xmlを開く。「XMLを開く」の注意が出てるが、「XMLリストとして開く」を選んで「OK」。
その後、なんじゃらかんじゃらと聞かれるが「OK」、「XMLインポートエラー」がでるが「OK」すると下記のような一覧表が表示される。


エクセルの表に書かれているもの
左は、とりあえず作業に関係のありそうな部分だけを表示した状態。

・H列は運動総時間(秒)
・I列は延べ移動距離(m)
・J列は運動期間中の総カロリー
・M列はオートラップによって刻まれたLapタイム(秒)
・V列の「StartTime10」はスタートボタンを押したGMT(標準時刻)なので、日本時間にするには9時間を加算してほしい。この例の場合だと「2008-09-28T04:51:30」なので、日本時間に直すと「2008-09-28T13:51:30」(2008年9月28日午後1時51分30秒)ということになる。
・W列、AA列はスタートからの経過秒数(W列)とそれに相応する心拍数(AA列)。


次にテキストエディター(左はWindowsのメモ帳)で作業用フォルダーにコピーした hrm ファイルを開く。左の様に一見意味不明なデータが並んでいる。データは、下記の[_]でくくられた項目ごとに並んでいる。
[Params]
[Note]
[IntTimes]
[IntNotes]
[ExtraData]
[Summary-123]
[Summary-TH]
[HRZones]
[SwapTimes]
[HRData]

今回の作業で手で編集するのは、赤字で示した[IntTimes][HRData]だけだ。
[IntTimes]の編集[IntTimes]はおよそ下記の通りになっている。時間の表示から、時間の表示の直前までが1Lapのデータだ。なので、下記の場合2Lap分のデータが保存されている。

[IntTimes]
00:07:12.7 161 114 165 175
0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0
0 1000 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0
00:14:55.7 134 129 135 161
0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0
0 1000 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0

Lap情報は後でPPPSWで登録できるので、ここでは1Lapのデータを作ることにする。
まず、最初の時間表示から5行を残し、残りは削除する。(下記のような感じ)
[Note]

[IntTimes]
00:07:12.7 161 114 165 175
0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0
0 1000 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0

[IntNotes]

[IntTimes]データの意味するもの[IntTimes]はTabで区切られている(スペースではないので注意)が、僕が分かった意味は下記の通り
1行目
Lap時間Lap時の心拍数
Lap中の
最低心拍数
Lap中の
平均心拍数
Lap中の
最高心拍数
2、3行目





4行目

距離(m)



5行目





で、修正しなければならないのは上記の赤字のところ。
修正前
[IntTimes]
00:07:12.7 161 114 165 175
0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0
0 1000 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0
修正後
修正したのは赤字のトータル運動時間(hh:mm:ss.?)と距離。

運動時間は先ほどのエクセルのデータのH列をhh:mm:ssにすればよい。
エクセルの時間は1508.99なので、25分8秒99となる。単純にST2の画面から「25分9秒」としてもいいかもしれない。

距離はエクセルのI列5043.919でも良いし、ST2の5.06km(5060m)でも良いかもしれない。
[IntTimes]
00:25:09.0 161 114 165 175
0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0
0 5044 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0
心拍数データをコピペする。
エクセルのAA列、8行目から307行目までが心拍数データだ。
まず、メモ帳で修正するhrmファイルの[HRData]以下を全部削除し、エクセルのAA列、8行目から307行目までをコピー、これをhrmファイルの[HRData]のすぐ下の行へコピペすれば良い。
下記のような感じになるはず
[HRData]
120
120
124
.
.
.
延々続く


PPPSWの「ファイル」>>「HRMファイルを開く」で試してみる。
編集したhrmファイルをPPPSWで読み込み、表示してみると下記の心拍数グラフが表示されるはず。

一応、データとしては良さそうなので、これをPPPSWのエクササイズデータとして取り込むことにする。
(一旦、PPPSWを終了させ)
PPPSWのエクササイズデータとして取り込む


カレンダー表示で登録したい日付をダブルクリックすると、左のような感じになる。

中央に表示されたウィンドウの右下の「新しいエクササイズの追加」ボタンを押す。



入力画面の右下の方にある「クリップ」アイコン(時計アイコンの下)をクリック。
左のようになる。
「添付するHRMファイルを選択」から冒頭の作業用フォルダーに格納した編集済みのhrmファイルを選択する。




左の様に「心拍カーブのプレビュー」に心拍数のグラフが描かれているはずだ。

次にこの「心拍カーブのプレビュー」のグラフをダブルクリックして、「心拍カーブ」を編集していく。


心拍カーブの画面で、どこで良いので右クリックすると左のようになる。
ラップタイムを選択し、
下、左から2番目の「新規」を使って種類を「標準ラップタイム」を指定し、Lapタイムを入力していく。
入力はhh:mm:ss形式で
302.67秒の場合は
00:05:02.7
とかの入力になる。

LapタイムはエクセルのM列にあり、先の例でいえば上から
302.67
295.89
302.70
.
.
と続くが、すべて入力すると
こんなかんじ。




で、最終的には左のようなLapデータも付いたPPPSWのファイルができあがる。
以上の通り編集が完了したら「保存」をお忘れなく!

また、心拍カーブのウィンドウを閉じると「エクササイズ」の情報を登録する画面に戻る。
ここで登録したい「開始時刻」、「距離」、「メモ」を入力して欲しい。

ちなみに、作業用にtestフォルダーを作って、その中にhrm、xmlのファイルが残っているが作業完了後は削除してしまってかまわない。
PPPSWで作業して「保存」するとPPPSW所定の場所にhrmファイルとppdファイルが生成されて保存される仕組みになっている。


こうした、手順表を書くのは面倒なものですね。
最後の方はかなり飽きてしまい、そうとう雑になりました。そのうち見直しつつ修正していきたいと思います。

--追記
いろいろなやり方があると思う。
上記に書いたのはこの二日間ほどで試したやり方なので、他に良い方法があるかもしれないし、僕のやり方自体も間違っている可能性もある。
試される方はあくまでも自己責任の範疇でお試しいただきたい。

大人の黒-ブラ紐チューン-

Fr305のトランスミッターのズレ防止にブラ紐チューンをしてみた。早速、紐長の具合の確認と調整の為に走ってみた。
Polarは清純の白紐だったが、今回は大人の黒紐にしてみた(意味不明:ちょっと紐のあまりが目立つが、現在調整中の為ご容赦)。
ちなみにモデルは椅子(いいこ)さんです。


フロントビュー


バックビュー

2008-09-27

Convert to hrm-Fr305のデータをPPPSWで使う為に-

Fr305のお金も払ったし、完全に僕のものになった(笑)。

Fr305のLogはSportTracks2(以下ST2と表示)で管理するのが良さそうだというのが今のところの判断だ。

僕がPolarのPPPSWを好んで使っているのはトレーニングに於ける強度(負荷)割合の期間比較が一見性に優れている点にある。
今年の釧路湿原マラソンの反省(文中「本当に練習が足りなかったか」を参照されたし)にも添付した画像の通り、1週間のトレーニング時間における強度割合が一見して分かるグラフが作成できる。しかも、一画面あたり3ヶ月間の推移が分かるようなグラフになっており、よくある目標レースに向けた3ヶ月間の練習の内容が分かりやすく表示されている。
脚筋には3種類あって、マラソントレーニングとはこれら3種類の脚筋をバランス良くトレーニングすることが必要とされている(詳細は「フルマラソン3時間の壁に挑むエリートランナーを目指す」を参照)。
これを実践、チェックする為には、PPPSWで作成するグラフが非常に効果的だと思っている。

ST2でhrmにエクスポートできればなんら問題ないのだが、残念ながらこれが出来ない(できるかもしれないが僕の調べた限りできない)。
ST2でエクスポート可能なファイル形式は「gpx」と「fitlog」だが、PPPSWで管理したいのは心拍数データだ。詳しい方はご存じだろうがgpxは位置情報なので心拍数データはエクスポートされない。必然的にfitlog形式をhrm形式にコンバートするツールが必要になる。
ここ二日間、fitlog形式をhrm形式にコンバートするツールを探してみたが、どうやら存在しないようだ。

つらつら考えてFr305のlogをGarmin謹製のTCに取り込み、tcx形式でエクスポートして、さらにtcxからhrmにコンバートしてはどうかな?と思い当たった。
コンソールを使いコマンドを打つというやや面倒な方法ではあるが、Octaveを使って(他にtoolというモジュールというかも必要だけど)tcx2hrmなるコマンドでコンバートができるという情報を見つけた。


早速試してみた。確かにhrmは生成されているPPPSWでhrmを読み込んだのが左の通り。
直感的になんかおかしい。赤いラインが心拍数の推移だろうと思われる。図下に凡例があるので確認すると、赤:心拍数、赤茶:高度、青:ペースという表示のつもりらしい。
グラフで赤に見えたのは実は赤茶で「高度」の推移だということが分かった。それにしても乱高下しつつ推移しているように見える。青ラインも凡例的にはペースのようだが...違っているように思える。また、継続時間は正しいが、日付、時刻、距離は間違っている。明らかにコンバート失敗だ。というか欲しいのは「心拍数」の推移なので、高度もペースもどうでも良い(笑)。

そこで吐き出されたhrmファイルとPolarのhrmを比較しつつ、つらつらながめてみた。コンバート後のhrmをどうにか加工するよりtcxやfitlogから自分でhrmを生成した方が確実そうだということが分かった。

そして、重要なことはPolarのデータは5秒ごとに記録されているが、Fr305からのデータはtcxを見てもfitlogを見てもランダムな間隔(スムーシングの関係なんかだとおもうけど)で記録されている。
またPolarのデータ[HRData]は全運動時間を5秒で割った数だけ登録されている。

(データ数(n)=全運動時間(sec)/5sec)
100秒の運動時間なら20個の心拍数が登録されている。この数は[Sammary-*]に記述されている数と一致しないと駄目みたいだ。
なんとなく分かったので、既にあるPolarのhrmデータを修正・編集することによってPPPSWに読み込んで見ようと試行する(ただし、今回はあくまでテストなので完全手作業(大笑)によるコンバート作業を行った)。

やりかたはST2からエクスポートした fitlog がXMLで記述されているので、このファイルの拡張子をXMLに変更、エクセルでこれを読み込み、目視確認しながら(時にはコピペを使って)手作業でhrmファイルを作るというものだ。
心拍数データの数については、全運動時間に見合う数に調整(間引きしたり、仮の値を入力するなど)、Lapデータは手作業では記述が面倒なので全運動距離を1Lapとして作ってみた。

全運動時間は1時間1分4秒なので3664秒、5で割ると「732」個の心拍データが必要ですがfitlogに記録されている心拍数データの数は「678」個、54個の心拍データを追加(ねつ造)してやらないといけません。([Sammary-*]に記述されている数と一致していればいいので、[Sammary-*]の記述を変更すれば良いのだけれど、54×5sec=4分30秒分運動時間を短縮しないと整合性がとれない。)
全運動期間中の運動強度の割合を心拍数で求めたいのだから、ここは全運動時間中に見合うデータ数を作ることにした。

おおむね5秒ごとに心拍数が記録されているかのように作るのは面倒だった(笑)。



で、一応、出来た。
左枠の画像が自作hrmからPPPSWで描画した心拍数グラフ、この枠内のものはST2で生成した心拍数推移グラフである。横軸の長さが違うが、波形の傾向は一致する。(というか、同じデータだし)


自作hrmで心拍カーブが描画されることが分かったが、PPPSWにエクササイズファイルとして登録され、集計的な分析が可能な状況にならなければ意味がない。

「新しいエクササイズの追加」で「エクササイズ1」を作成、”心拍カーブのプレビュー”の右側の「添付」のボタンを押下すると自作hrmファイルを指定することができる。そうすると左のようになる。


やりたいことのだいたいのところはできることが分かった。

あとは、これを自動化すればいいのだが....
Fr305のLogが5秒毎に記録されていれば全くもんだいないのだが....記録されているレコード数をもって[Sammary-*]へ記載し、レコード数の整合性を保てば(PPPSWでの延べ運動時間が変わる可能性はある)、エクセルのマクロ機能なり、Perlなりで処理の自動化が可能だろう。

手作業でのやり方が分かったので、じっくりとPerlスクリプトでも書いて自動できるようにするか(ま、いつになるんだ:苦笑)

シューグー、バンザイ!!-パワーグリップパッド-

ノルディックポールの先っちょのパワーグリップパッドがすり減ってシューグーを使って補修中であることは「在庫がない?!」書いた。
実は、10mm以上の上げ底を企んでいたのだがシューグーが乾かず、補修に失敗していてやり直していた。

写真上が、別途発注していたサイレントスパイクパッド、下がこの度なんとか補修に成功?したパワーグリップパッド。
約7mmの上げ底になっているが、シューグーの充填が雑だったので、サイドがよれよれになっている。

今朝の出社時にこの補修後のパワーグリップパッドをつかって出社してきた。
約5.4km使っただけなのになんと激しい摩耗だろうか、摩耗状況に鋭意注意を払い、補修につとめなければ...

で、実際の使用感としてはサイレントスパイクパッドより遙かに滑らず、腕を後方に突き出す動作もシッカリとできる。
やっぱり滑らない方が良いよね。

そういえば今朝の北海道新聞に「ポールウォーク」の講習会だか体験会だかのイベント案内があった、どの日程も僕は参加することができないので流し読みだったが
10/11 芽室公園
10/18 音更鈴蘭公園
10/25? 帯広緑が丘公園
参加費用は何れも1500円?、定員は15名?(ポールの数が限定的らしい)
での開催らしい(記憶が曖昧なので、詳細はお調べください)。
興味はあるのだが、何れも土曜日の09:00~11:00?で仕事のある僕には無理な日程だ。

2008-09-26

オクトーバーラン

オクトーバーラン事務局から団体申し込みしていたシャツとタイツなどが到着した。

昨年のシャツはCW-Xだったが、今年は違うということは知っていた。
普通のコットンTシャツだったらどうしようかと思っていたのだが、glimmerのシャツでランニングに使っても大丈夫そうなので安心した。

別海はこのシャツとタイツで走る所存。

2008-09-25

第11回日産カップ陸別こがらしマラソン

とうの昔に案内が来ていたのだが、昼休みに封を開けてなかを見てびっくり!

  • 開催が10月26日(去年は11月だったよな?)
  • したがって、締め切りも10/10(思いの他時間がない)
  • パンフレットにichanさん、takutoさん、kenchanさん、ノエルのパパさんが写っている。(一応、念のため僕の姿を探すがないし:笑)
うむぅ...
とりあえず申し込んでおくか...

2008-09-24

Forerunner 305-秘密兵器-

縁あってForerunner 305を入手した。譲ってくれたランナーにまだお金を払っていないのであえて入手先は書かない。

Forerunner 305の仕様等についてのご存じのランナーも多いだろうし、僕も面倒くさいので詳細はかかないが、平たい話がランナー(アスリート)に特化されたリストバンドGPSに心拍計をつけたものだ。

既にご承知だろうが、僕は今までPolarのS610iという心拍計とForerunner 201というリストバンドGPS(心拍計機能のないモデル)を使っていた。
僕はペース管理、運動強度管理には心拍計が一番だと思っている(理由は過去に書いたので、今は書かない)。
又、Fr201を使っていてGPSの利点は「リアルタイムにペース(時間)が分かる」「スタートから現在地に至る距離が分かる」「どこをどう走ったのかが分かる」点だと思っている。
今まではよく分かっている練習コースではS610iによる心拍数でペースを管理することで練習に役立てて来たし、知らないところを走る時にFr201は後からLogをSportTracksやカシミール3Dに取り込んで「旅の記録風」にして楽しめた。
又、レースでは心拍数とペース(時間)を把握できるのが便利なので左腕にS610i、右腕にFr201をつけたりもしていた。

Fr302は上にあげた機能が一体となっている。

左写真はFr305のディスプレイだが、僕はレイアウトは左上には「ペース(時間)」、右上は「心拍数」、左下は「スタートからの距離」、右下に「スタートからの時間」を表示できるようにセットした。

もう前のように両腕に時計の「ようなもの」をしなくても良いのだ。
もう走るLoggerと呼ばれることもあるまい(笑)。

GPS規格の違いからFr305は位置情報もFr201より高精度であるらしい。又、電源ON直後の位置取りも短時間で済むようだ。

Fr***の最大の弱点は「防水機能」にあると言われているし、僕の経験でもその通りだと思う。
Fr201を修理(実際には交換だが)に出さざるを得なかったのも浸水(浸汗)にものと思われることは過去に書いた。
浸水する場所は一般に

  • ディスプレイの縁
  • 背面のスピーカーの穴
と言われている。
僕は背面のスピーカーの穴が一番怪しいと思っている(詳細は「ショック Forerunner201」)のだが、このFr305にも左上に4つのスピーカーの穴が確認できた。
さて、この穴の位置は腕に密着しそうだな。どうやって回避すべ...

ともかく、Fr305は僕にとって大変便利なGoodsというかマストアイテムなわけだが、唯一の問題は練習記録をいろいろな切り口で見せるソフトウエアだ。
Polar S610iに付属してきたPPPSWが秀逸なだけにGarmin謹製のTCが...
SportTracksもなかなかではあるが、データの切り口の豊富さという意味でPPPSWにはかなわないと思う。
そういったことも含めてFr305の使い方を熟慮、実戦配備せねばなるまい(いやー、こういうことを大げさに考えるのって好きだなぁ:大笑)。

そうだ、トランスミッターがずり落ちないようにブラ紐チューンをしなくちゃ!

サイレントスパイクパッド-秘密兵器-

先日発注しておいたノルディックポールの先っちょにつける「サイレントスパイクパッド」が到着した。

接地面にスパイクがついている。
基本的にアスファルト舗装(特に雨上がりで滑る状況には良いらしい)に対応ということらしい。

僕自身の期待していることは「摩耗防止」が主体だ。僕のノルディックポールに標準でついていたものは「パワーグリップパッド」で、これを8/4から使用開始、9/中にはすり減ってポールの中身が出てしまった。距離にして200kmくらいだろうか?
このスパイクがきっと摩耗を防止してくれるに違いない。

今日は風も強くて「昼ラン」をどうしようかと思ったが、これが来たのでノルディックポールに装着して、試してみた。

あれだ。
スパイクが滑るし...案外、音がするし...
ぶっちゃけ、パワーグリップパッドの方が良い感じだ(苦笑)。
後方に押し出す時に滑るので、期待している「肩胛骨」での腕振りがしっかりできないような気がする。

でも、一応、メーカーとしてはアスファルトとベアグランド供用のものとして出しているので、我慢して使うしかないな。価格的にはパワーグリップパッドの約1.7倍なので、寿命が1.7倍なら許す。
(先日のshoe Gooでの補修をもう一度やってみよう。)

2008-09-22

やっと練習らしい練習ができるようになったのかな?

昨日の茅沼34kmランでは自ら勝手に先頭に立ち、ペースを自分の都合の良いように勝手に作るという暴挙に出た。
自分のやりたい練習としては、ジックリペースを維持、終いはシッカリと刺激する。というのを平地、上り、下り、アップダウンの混在の中でテストするというもの。その為には茅沼は良いところだった。(もっとも、先週のLSDがうまいことできたら今回の茅沼には行かなかったと思う)

実際の練習の出来は分からないが、やっている自分としてはイメージ通りにできたということは先の記事に書いた通り。
いつからこんな練習ができるようになったのだろうと思う。現に春先にやった茅沼LSDでは7分/kmペースで最後まで走るのがやっとだった。
この冬期間のLSDのおかげで30kmならなんとか走れる(走ろうとすることが苦にならなくなった)ようになったが、過去に書いたように気持ち的に30kmで満足してしまっていたし、なにより肉体的には余裕がない状態だった。

思い返せば、僕はフルマラソンを4時間で走れるようになるまで4年かかっている。今はなき「とよころサーモンマラソン」のフルに、年に一度だけの挑戦なので余計に時間がかかったかもしれない(経験値の不足)。

ハーフ×2だからちょろいと思っていた1回目(2年目)の挑戦
ハーフで1時間50分くらいで走れるようになり、その倍だから20分の余裕があると思い込んでいた。
練習も20km程度までで、30kmのLSDに挑戦しようとは思っていなかったころ。
ハーフ×2+αが必要だと分かった2回目の挑戦
30km以上のLSDは絶対に必要なんだと思ってはいたが、練習では25kmまでしか走れなかった。気持ちも肉体もそれ以上の距離を走ることを拒否していたころ。
ハーフを走れることに大きな意味はないと悟った3回目の挑戦。初めてフルマラソンを4時間で完走できた。
30km以上走ること目指してもやはり肉体的にキツかった。それでも目指す大会までにはやっとの思いで、1回だけ30km走が出来た(その他に釧路湿原マラソンは完走できているので、フルマラソンまでに延べ2回の30km走)。30km他に25kmや3時間LSDは何度か出来るようになったころ。
こうしてみると「3度目の正直」というのは単なる言い伝え?ではないような気がする。もちろん、失敗を糧に先輩ランナーの練習方法や練習の内容を見聞きして、自分なりに諦めずに必要(と思われる)な練習を重ねて来た賜だと思う。

今シーズンはシーズン前から冒頭に書いたように冬期間のLSDの成果から30kmを走ること自体に気持ちも肉体的にも抵抗感がなくなっている。そればかりか5月には洞爺湖マラソン、7月の釧路湿原マラソン、8月の北海道マラソンと30km以上のレースの経験も多くなり、その度に結果の反省からあれこれと試行している成果が、結果的に最近になってようやっとフルマラソンに必要な練習のできる体になって来ているのではないだろうか?と思う。

ここで結論らしきものを書くのはどうかとも思うが、マラソンは「腹筋が命」だと思う。
僕が観察した限り、腹筋の割れているランナーに遅い奴はいないということがある。そうした漠然とした思いつきが根拠なのだが、腰痛から一時は走れなかった元サブスリーランナーのめざましい好調ぶりから腹筋命説は確信に変わった。
やっと走れるようになった彼ではあるが、いわゆる30km走の数はそう多くない。彼を支えているのは間違いなく「腹筋」なのだ。こうして再び回りを見回すと腹筋のスンゴイ人は速いという結論に至る。

自分を振り返ってみれば、ダメな例ではあるが、僕はいわゆる腹筋運動だけをするトレーニングはしていない。それでも、フルマラソンを走れる体(腹筋)になって来たのは、LSD等長時間走ることによって自然に形成されたことと腕立て伏せの継続による補強的な要素の成果が出てきたのではないか?と思う。
腹筋というといわゆる「腹筋運動」での補強を継続するのは案外難しい。確かにTVを観ながらできる運動なのだが、なかなか継続してできない。
腕立てはTV観ながらできない運動のように思えるが、起床時と就寝前の歯磨きの時に洗面台で腕を支えて20回している。少ない回数だけど、運動を継続することの方がどうやら大事なのではないか?と思う。
なにかをする為に特別にその為の時間を割くことは「心理的に苦痛を伴う」。時間の作り方は人それぞれだろうけど、この方法なら苦痛無く続けられるという方法を試行錯誤しつつ探すしかあるまい。


で、長々と書いてきたがなにをこの記事で書きたかったというと、別海まであと2週間となって思うに良い感じで練習が出来たなぁと思うこと。更別LSDで騙されたと言いつつ走った47kmといい、なんとなくやらねばならないことができる体になったなぁと思うのである。

後は、今問題の無い怪我や病気(特に風邪)に気をつけ、疲労を取りつつ不安のあるくるぶしと左足小指の外側のケアをしっかりとしようと思う。

後は、レースの目標なのだが、それはサブ3.5に決まっている。
客観的にみれば、実現の可能性は極めて低く無謀な挑戦なのは分かっている。ただ、今年はあらゆるレースでチャレンジらしいチャレンジをしていない。無理を承知で頑張ってみようと思っている。

2008-09-21

十勝のランナーは好戦的か?

茅沼34kmランの道中、しなそばさんが中標津の「元サブ3ランナー」の「元」を取ろうと奮闘中のおやぢさんからの挑戦を受けたらしい。
カナダvsたしろと言い、おやぢvsしなそばの構図から十勝者は「好戦的」に写るらしい(笑)。

それはともかく、カナダさんは捻挫しているらしく舗装の悪いところで「あ”ーーーっ」と悲鳴を上げた。またやっちまったらしいが、それをたいしたことなさそうに最後まで走って見せたのはすごい。
保冷パックでシッカリ冷やして別海では十分なパフォーマンスを発揮できる状態にしてほしい。
ざっくばらんに話したところ「サブ3.5は無理じゃない」とのこと。まぁ、無理だと思うけど浅井えり子についていってみるテスト。(ただし、おいて行かれた場合にどうするかは考えておかないとなぁ)

たけしさんがサロマ、道マラを完走しているのは書いたが、彼はニセコのトレイルにも出ていてこれも完走している(昨年、15km)。釧路にくる道中にしなそばさんとはせがわさんの走ったニセコトレイルラン30kmの話をしていて「出るか!」と誓い合っていたのだが、生の話を聞くと僕はすっかりビビッてしまった。なぜか、しなそばさんはニコヤカな顔のその眼の奥底にメラメラと炎を燃やしている。
ちなみに僕は残り3kmの上り坂でたけしさんにサックリと抜かれたしまったのは言うまでもない。

さて、今日の最大の見せ場はしなそばvsスコップの残り3kmアップダウンでのバトルだ。
カナダさんの「残り3km」の発声と同時に先頭を走っていた僕を音もなくしなそばさんとスコップさんが抜いて行く。上りでスコップさんが前に出て、しなそばさんを引き離しにかかる。しなそばさんもちょっと油断していたらしいが、ここぞと踏ん張り追いつきそうなその時を見計らったようにスコップさんが二枚腰を発揮、しなそばさんに「これは駄目だ」と思わせたらしい。(そんな面白いやりとりを僕は500mほど後方から眺めていた)
最終的には、しなそばさんが巻き返したらしいがスコップさん的にはしなそばさんに「駄目だ」と思わせたことが嬉しいらしい。非常に愉快そうだった。
ということで僕はヤッパリ釧路のランナーの方が好戦的だなと思う(大笑)。

カナダさんは足首の具合がかなり良くないらしく、足首の痛みの対処方法について道中僕と話していた。湿布の効果があるようだということなので、皮膚のかぶれ等の問題から保冷パックをつかったアイシングの話をした。そして、ここぞ!という時のバンテリンの使用についても経験談を話した。
そこに加えて、今日もやっちまったのだが、徹頭徹尾足首のケアにあたってもらいたい。

ああ、あとランナーは腹筋が命!という話をした。
僕の持論である、腹筋のスンゴイ(いわゆるマッチョ)なランナーは速いということを話した。カナダさんは既に取り組んでいるらしいが、腕立ての方が肩胛骨周り、背筋、腹筋を同時に鍛えることができるので、「実は、腕立て伏せが良いのでは?」というようなことを話した。
ただ、この運動の効果は来年にならないと分からないだろうなぁ...

色々な方法はあるけれど1/1000の効率化は大きな効率化だよね。ということも話したな。
時間でイメージできなければ距離でイメージできる。
42.195km×1/1000=42.195mの効率化が図れる。

最終調整

最終調整というか別海に向けて最終的なロングランをKMCの企画した「茅沼34kmラン」でやってきた。別海まであと2週間のタイミングでどうかな?と思ったが先週JogNoteにも書いた通り満腹後の30kmLSDで腹痛、嘔吐など散々な目に遭い、練習としては失敗だったので意を決して遠征してきた。

今週はまじめに仕事していたので疲労感ありありで昨夜は22:00前に就寝。今朝に備えたが見事に寝坊。おかけで釧路の到着が遅れスタートも予定よりも30分も遅れてしまった(皆さん申し訳ありません)。

釧路の天候は晴れ、風は南の風5mくらいで時折涼しい良い風が気持ち良い。
今日のランで試したかったことは二つあって、一つはカーボショッツのコーラの味見(特に3倍に薄めてフラスクボトルに入れ飲んだ時の感じが知りたかった)。いま、ひとつは全体としてB.Up風(心拍数レベルで)に走れるか?(特に各セッションの終いにシッカリとスピードアップするように)だった。

先にカーボショッツについて感じたことを書いておく。
味は好きだな。うまいとさえ思う(笑)。
水で薄めてどうか?という問題は良く分からんが、フラスクボトルは良いかもしれない。というのは、20kmの休憩所でパワージェルをとったのだが、液が手についてベタつく。フラスクボトルならそれがないような気がする。
幸いにもフラスクボトルには3ショッツのカーボショッツが入るようで、更にフラスクボトルには目盛りがついている。予定の場所で1目盛りのカーボショッツをとり、水で流し込むような感じならばベタつかず快適にカーボショッツをとれると思う。

コースはJR東釧路駅を出発して北上、茅沼温泉がゴールとなる。洞爺湖マラソン前にも走っているのでコースは分かっているつもり。休憩(給水、給食)の場所も同じだという。休憩所は

  1. 10km地点(心臓破りの坂の手前)
  2. 20km地点(心臓破りの坂を越えて少しくだったあたり)
  3. 29km地点(シラルトロエトロ湖?の展望所)
  4. ゴール(茅沼温泉)
という感じ、これをそれぞれ
  1. シッカリと安定的なペースで走る。
  2. 上りきる1kmから頑張り心拍数を170以上に上げる。下りに入って休憩所まではダウンJog。
  3. 下りはゆっくりと余裕を持って、休憩所1km手前から気持ちよくペースアップする。
  4. 1~3よりも平均ペースを上げて、温泉に向かう上り坂を頑張り走(170)。これを上りきると温泉までは下りなので、呼吸と整えつつ、いたずらにペースダウンしないようにしっかりと走る。
ということを目標にしていた。1の区間では道路工事があり前回のコースとは異なり丘上を迂回するコースとなった。スタート間もなくなので元気だったがそれなりにしんどかった。
あと、いくつかコースに記憶違いがあり、2の坂を上りきったところから休憩所までは比較的距離が短いと思ったが結構な距離。ダウンJogが長くなってしまった。また、4では温泉直前1kmは結構な上りになっていた。上りが終わったと油断していたので坂を見てかなりしょげてしまった。

詳細な時間ペースは分からないが、心拍数的には予定していたような走りができたし、最後の上りも滅入りながらも頑張って走れたと思う。まぁ全体的には満足だな。


参加メンバーは、スコップさん、カナダさん、たけしさん、しなそばさんと僕という面子。たけしさんは初対面だったが「サロマ」「道マラ」とも完走しているランナーだ。
まぁ、あいかわらず珍道中だった。

2008-09-20

走れるのかな?

しかし、全然走っていないなぁと思う今日この頃。
走っていないが歩いてはいる。なので、持久力は大丈夫だろう(と勝手に思っている)。

道マラが終わって、あるランナーは駅伝仕様に切り替える為にスピード強化に時間を割き順調にトレーニングしているようだ。また、あるランナーはハーフマラソン等でスピードを確認し、来たるべくフルマラソンの為にスピード持久力を強化している。

僕はやる気がないわけではないが走れずひたすら歩いている。歩くことはフルマラソンにマイナスとなるものではなく、むしろプラスに作用するだろう。
しかし、目標タイムを達成するにはやはり相応のスピードがなければならない。


それはそれとして、カーボショッツを通販で買った。自分にとってはある意味「秘密兵器」。
カーボショッツは初めてなので少し楽しみだ。買ったのはコーラ味。うまいのだろうか?走っている時に食べて(?)なんともないものだろうか?とちょっと気になるが味見はしていない。もったいないから。

秘密兵器といえばもうひとつあるのだが、それはまだ言えない。ヒミツだから秘密兵器なのだ。

2008-09-17

在庫がない?!

ノルディックポールの先っちょについている「パワーグリップパッド」がすり減って、ポールの石突が出てきた。
石突が出てくるとポールを突いた時に「ガチャガチャ」音がする。なによりポールが減る(笑)。

ということで交換部品を発注しようとしたら在庫なし。10月入庫の予定らしい。しかし、それにしても高いな1個(片側)735円、左右両方で1450円+送料。
代替品としてサイレントスパイクパッドというのがあるのだが、これは(1260円×2)+送料という。

うむぅ...

ということで、シューグー(shoe Goo)で底上げしておく。約1cm。底上げしすぎだな(苦笑)。





--20080918追記
底上げしたシューグーが全然乾かないので、サイレントスパイクパッドを発注しておく。

2008-09-16

漂ういよいよ感

別海町パイロットマラソンのナンバーカード引換証がきた。656番だ。
いよいよだなぁと思うのだが、ちょっと疲れがあってダレているのも事実。

カナダさんとのバトルも今年はこれが最後。現在の対戦成績は2勝1敗(1不戦勝を含む)だが、ノーコンテストの道マラは対戦成績に含まれていないが、事実上の完敗だ。しかるに、2勝2敗(1不戦勝を含む)という表面上の成績だが、1勝2敗の星勘定というのが現実だ。

カナダさんはサブ3.5を狙っている。僕もサブ3.5と口にしている。サブ3.5といえば、5分/kmペースで走りきらねばならない。カナダさんは洞爺湖マラソン、釧路湿原マラソン、ノサップハーフマラソンで5分/kmの走りが出来ていて、少なくても30kmまでは4:50/kmペースで行くだろうし、行けると思う。

問題は僕だ。5分/kmで完走を目指していた「マラソンを楽しむ会」「釧路湿原マラソン」でその目標に到達することが出来なかった。あきらかにスピード(というかスピード持久力)が足りていない。
持久力は、洞爺湖マラソン、北海道マラソンとも自分でも不思議に思うくらいに大崩れなく最後まで頑張って走れている。

カナダvsたしろは、スピードvs持久力という構図になるのだが、それはいささか単純化しすぎる。


カナダさんは30km以降は必ずペースダウンする。なので、4:50/kmで30kmまでに貯金をする。僕が5:00/kmで走るとすると、30kmでカナダさんから遅れること5分という計算。残り12.195kmで追いつくことができるだろうか?
ザックリとした計算では30km以降は僕はカナダさんよりも30sec程度速いペースで走れなければ追いつかない計算。そんなことできるだろうか...
これはあくまで計算での話。実際には、先にも書いたように今年の僕は5分/kmで10kmすら走ったことがない。もし、5分/kmで走れたとしても、30km以降の影響(ペースダウン)は未知数だ。それに、いくら持久力があるみたいだからと言ったところで、30km以降は僕もペースは落ちる。落ち幅が去年より少ないだけだ(あまり下がらないようなペースで最初から走っていただけ)。

現実的には、サブ3.5のペースメーカーが必要で、もし例年通りに浅井えり子さんがペースメーカーになってくれるなら話は簡単だ。
ひたすら付いていく。

まぁ、つらつら考えてみたところで、無いものは無いし、これからではなにをやっても間に合わないだろう。
僕のできることは、3連休で4kg増えた体重を減らすことと、スピード持久力の練習(単なる気合い入れでしかないが)をするくらいだ。あ、連休中に強度を上げた練習をしたのでちょっと脚に張りがあるので、これをしっかりケアしないとな。

2008-09-07

eRC10種

今日は音更町陸協の管理グラウンドをつかって「eRCとかち チャレンジ100周」というのをやった。

天候は「曇り」であったが、天気予報から推察するにいつ「雨」になっても不思議ではない状況だったにも関わらず、なぜか空に明るさも一時見えるなどichanさんは強力な晴れ男だ(笑)。

トラックは400mの土のトラックだけど、土だから足に優しいという側面もあり「土埃」がたたない状況だったので嬉しい。
で、ランの方はというと僕の結果は75周の30km終了。20km以降はケツ筋から腿裏筋に刺激が強くなり、25kmでは足を出すの億劫になるという道マラで経験しなかった「壁」を経験する。正直、道マラよりもハードだった(笑)。

75周で終了したので、80周のしなそばさんと二人でBBQの買い出しに行く。
年齢的にも「魚介中心で」とichanさんにも言われていたし、釧路湿原マラソンの時のBBQも地元のふんだんな魚介類が大変美味しかった記憶があり、僕もそのつもりであった。
当初、参加者は僕を入れて5人と聞いていたので、その程度の買い出しだったが買い物からもどると僕を含めてなぜか総勢7名に増量している(笑)。
ま、7人なら耐えられる分量だと思うのが「牡蠣」「つぶ」の数が足りない(笑)。

ちなみに、買い物から戻ると雨。
しかし、準備万端なichanさんは「タープ」を既に用意してあり、設営している。タープは天候に左右されない強力がグッズだな(笑)。(ということもあって雨などものともせずおじさん達の宴会は始まる)
ichanさんとしては「別海」の予行練習となりよかったですね。と言っていたが、帰宅して考えてみるとあまり快適なのは翌日のレースを捨てざるを得ない状況に追い込まれるのでは?と僕の気持ちは嬉しいような、困るような微妙に揺れ動く。
あれこれと色々なものを喰いながら、練習会のアイディアみたいなものの話で突然妄想を爆発し始める。
  • トラック競技は100、200、400、800、1500、5,000、10,000
  • フィールド競技は投てき種目に「砲丸投げ」「ソフトボール投げ」
  • 跳躍競技は「走り幅跳び「(走り高跳びは危険だし)
これを一日でやるeRC10種競技で、超ローカルな「キング・オブ・アスリート」を決定しようかという、ほぼどうにも止めようもない誇大妄想の域にまで達してしまった。

ま、これはとても面白そうなので、僕は是非実現してもらいたいと願っているし、絶対参加する(大まじめ)。
しかし、これを大まじめにやった場合、昼のBBQの時間がなくなる。BBQは犠牲にするには惜しい企画だと思う(大笑)。

さすがに7人もいると撤収作業も素早い。そして、手練手管のベテランばかりなので作業に無駄がない。すごいと感じる。

で、ランでかいた汗を流しに鳳凰の舞の温泉へ!
入浴前に計量すると???これって、今朝より増量?、30km走ったのに増量?という我が目を疑う数字。ま、こういうことは良くあることだと、自分に言い聞かせて「納得できぬ」が事実は事実として受け入れておく(湯から上がり、再度計測するも数字に変化なし:ある意味これもおかしいよね:笑い。)。
しなそばさんも計量「あっ」と短い声、今朝より増量しているらしい(大笑)。

ま、走っている最中はかなりへこたれながらも30kmまで頑張れた(特に25km以降は左足、小指外側痛もあったし)。ひとならやめているところだ。

ラン、BBQ、根性付けに練習会は良いぞと思った次第。
トラックを使ったので、途中でやめられるという気軽さも良いし、短い周回を繰り返すのでマンネリに慣れるという精神力の強化、給水・給食等の設置の簡便性があって良いかもしれない。

ともかく僕はeRC10種競技がとても気になります(笑)

2008-09-04

2008北海道マラソンの反省-トレーニング方法の有効性と改訂版攻略法-

さて、いよいよしめくくりだ。
追試の為になにを補わなければならないのかを考えておかなくてはならない。

そもそも僕のような「ぎりぎりサブ4」ランナーにとって北海道マラソンは暑さを除けば、関門閉鎖時間との戦いのフルマラソン。制限時間 3:56:00 の言い換えれば「スピード」の要求されるマラソンだと思った方が良い。

こう理解すると以前naojiさんが僕の記事にコメントしてくれた「3:40:00」の力がないと道マラ完走は厳しいです。ということが頷ける。暑さによる時間の増加を経験的に15分程度と見積もっているのだと思う。
つまり 3:40:00 でのフルマラソンの延長線上に北海道マラソンがある。

3:40:00でフルマラソンを完走する目標は悪い目標ではない。僕も年頭からこのタイムを目標に練習してきた。(今は3:30:00を目標!なんて公言しているが、冷静に考えればちょいと難しい)

なので、
これらに書かれている「サブ4」の為の設定を「サブ3 2/3」に置き換えれば良いと思う。

どういう形でペースを管理するかはランナーそれぞれだけど、関門閉鎖時間に絶対に間に合う「時間基準のペース管理」は必要だと思う。


トレーニング全般にわたって僕自身、今年はもともと3:40:00を目標にしていたので、「持久力の養成」「効率」を目指して練習していた。そういったこともあって前章までに書いた通り僕が道マラ用にとった特別の対策というのは
  • 「暑さ対策」
しかなかった。

暑さ対策というか給水・スポンジ地点での注意事項を二つほど
  • 奥のテーブルを狙え!(手前のテーブルにはランナーが殺到するので、奥側・進行方向側テーブルに向かった方が良い)
  • 鋭角的な進路変更はしないこと!(ランナーがテーブルに殺到してくるし、道路には使用済み紙コップ、スポンジが敷き詰められている状態。鋭角的な進路変更は足への想定外の負担を強いる)

上記の
に書いた暑さに対する対策は非常に効果的だったと思うが、ひとつだけ訂正するならば「痙攣対策」の重曹を芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)にした方が良いと思う。
なぜなら今回の道マラでゴール後しなそばさんが足を攣らせたのだが、これを飲んで回復したようだ。痙攣防止にも有効だとichanさん、takutoさんが実証済みであり、痙攣後においてもその成果を目の当たりにしたからだ。


ここまで書いてきた練習方法や効率の為の道具・考え方、対応策に使ったアイテム類は特に目新しいものはなかったと思う。
実際には効果の薄いものや、効果を期待するのが不合理ものあるかもしれない。
しかし、マラソン練習の効果(例えマイナス効果であって)は、得てして現れるのが遅いし、目に見えないことが多い。
一般的に3ヶ月くらいの継続期間後に現れると考えて、その取捨を決めた方が良いと思う。
特効薬というか、即効性のある練習方法ってのはない。
何度も書くが、諦めずに頑張ってよかった。心が折れることなく頑張れた。と、レースを振り返ってランナーが言葉や文にする。

例え3回に一回でも、5回に一回でも諦めないこと、心が折れないことを練習でも発揮してほしい。それができたら自分で自分を褒めてやって欲しい。
だって、レースの時間より何倍も何十倍も長い時間練習しているのに誰にも褒められなければ、そりゃ諦めますって、心も折れますって。


前章の後段で「策士策に溺れる」と書いた。
あまりにも全てがうまく行きすぎて「なんか変だな」とは思っていたが、それに気がついてよかったと今は思っている。逆に気持ちがスッキリしたくらいだ。

もう少し早く、道マラの本質は「スピードマラソン」だと気がつけば、上記に加えて「スピード強化」の練習も積極的に行っていたと思う。
そして、それは10月の別海町パイロットマラソンにも非常に有効な練習になったに違いない。(道マラの本質を見誤っていたので、持久力一本勝負の僕はこれから(9/5)やっと別海向けのスピード強化を目指すことになるが、調整期を考えると実のあるものになるとは考えづらいな)

僕も諦めずに頑張るぞ!!

あ、あと大事なことを書いておかねば...
1/1000の効率アップの積み重ねで1分40秒の効果を計算した。そして、結果的に3:58:14(サブ4からの差し引き約1分45秒)との妙な符合を際立たせるようなことを書いたが、これに騙されてはいけません。
あれは偶然です。

そもそも1/1000の効率アップをたまたま例示した10個の要因に限定していたこと。僕は確かに500mを2分で走れますが、フルマラソンをそのペースで走れないことはこの文章から明らかです。計算の仮定的な条件としては無理があります。デタラメです。

そもそもあの積算は「例え話」です。
もし、あえて計算するなら今回のペース5:40/kmで計算するか、僕のベストタイムの5:20/kmで計算しなければなりませんし、1/1000の要因数が不確定(確定困難)です。
ただ、言いたかったことは僕のような「ぎりぎりサブ4ランナー」には1/1000の効率アップを期待できるトレーニングや工夫ってたくさんあるんじゃないでしょうか?ということです。

北海道マラソンのホームページでは「大会データ」が掲載されている。色々おもしろいデータがあるので、一度見てみることをお勧めする。
気象データを見ると今回を含めて過去22回のうち気温25℃を下回った大会は6回。8月に開催された大会だけに限定して(最初は9月の第一週にやっていたみたい)みると19大会中4回だったみたい。
統計上はほぼ25℃以上を覚悟しなくてはならない(笑)。

2008北海道マラソンの反省-実施プランと試行の実際(データからの反省)-

いよいよ攻略法を試行する時が来た。
ながながと書いて来たが、攻略法は限りある持久力を有効に消費する「ペース配分」につきる。

実際のレース中のことは既に「僕の北海道マラソン-レース回顧-」に書いた。ここではレース中のデータ等から「数字の推移」に着目して色々と書いてみたい。

行ったトレーニングは、持久力を底上げするトレーニングが主だった。そして、これと平行してというか同時にというか「効率」を意識した練習をした。
ポールウォーク等トレーニングに関するオプションは限りある持久力を無駄に消費しない為の「効率」を求めたものだったし、暑さ対策をはじめとする「予測されるリスク」の排除は、結局のところ限りある持久力を無駄に消費(消耗)しない為の「効率」を求めたもの。そして、身につけたPolar S610iは限りある持久力を無駄に消費(消耗)しない為に監視する道具に過ぎない。

既に予想されるリスクに対する対策は終わっているのでレースで具体的に注意する点は

  1. ペースは心拍数で管理、160±5くらいで160にできるだけ近くにする。但し、最初の上り坂は165まで許す。
  2. 給水で止まるな。
  3. 給水はあまり飲むな。スポーツドリンク(アスリートソルト)で電解質を補充しろ。
  4. 身体の冷却に配慮しろ(水をかぶる。スポンジを上手に使う。汗処理に気を遣う)
  5. 重曹(20km過ぎ)、パワージェル(20、30km)の摂取タイミングを忘れるな
しかない。


いつもは左のPPPSWで出力した心拍計グラフを基に色々と適当なことを書き綴るわけだが、左データの信頼性(一見性)について疑問があるので列挙しておく。(いつもの通り画像データはクリックすると拡大される)

左図上、青ラインが今年5月25日の洞爺湖マラソンに於ける心拍数グラフ、これに赤ラインで8月31日の北海道マラソンに於ける心拍数の推移を重ねてみた。

測定ミスが多いグラフとなっている。原因はトランスミッターそのものというよりはトランスミッターを胸に密着?させるベルトが緩かったようだ。
ベルトは帯ゴム?になっているのだが、もう2年以上も使っているせいか「汗」等でぬれてしまうとゴムの復元力?が弱くなり、ベルトが縮まらないようになってしまっていた。単に通常の練習での汗ではなんとか問題ないので、修復(帯ゴムの交換)をサボっていたが、道マラで激しく水をかぶるのでゴムはその伸縮性を失ってしまったようだ。
胸にトランスミッターを付けるタイプの心拍計を使っているランナーはご存じだと思うが、ある程度胸に密着していないと計測される心拍数に異常値を含むことが多い。そういう事情があって赤ラインはギザギザとしている。

ただ、眺めているとなんとなくではあるが赤ラインが青ラインより高位(強度大)であり、後半の落ち込みも少ない傾向にあることが分かると思う。

このままではちょっと見づらいので、SportTracksではき出した平均心拍数推移のグラフとペースのグラフを使って反省してみる。
比較材料として直近のフルマラソンのデータである今年5月の洞爺湖マラソンのデータを掲載する。赤ラインが心拍数グラフ、青の棒グラフがLAPタイムである。
表1
左は洞爺湖マラソンのデータ。
一見した印象として
a.心拍数は速い段階で高水準に達している
b.心拍数は右下がり(だんだん低水準になっている)
c.LAPタイムの変動は大きくない
d.LAPタイムは左上がり(だんだん遅くなっている)
e.後半定期的に心拍数が急激に下がっている(立ち止まり給水していた)
表2

こちらが道マラのデータ。
f.心拍数はゆっくりと時間をかけながら上昇している
g.心拍数は右上がり傾向(だんだん高水準になっている)
h.LAPタイムの変動が大きい
i.心拍数が急激な変動が見られない。
j.心拍数の変動が緩やかではあるが、LAPタイムの変動は激しい。

これらの資料から、道マラ攻略法が生かされていたかを確認してみる。
平均心拍数からの評価
道マラの全運動期間中の平均心拍数は162であった。PPPSWのグラフの通りかなりの計測エラーを含んでいるが、洞爺湖マラソンの「158」よりは高位にあると思われることから「158~162」の範囲にあると思われる。単純平均で「160」を推計値とすれば。160のペース維持を目標にしていたので目標通り達成できたと評価できる。

ペース配分の評価(表2の検討による)
目指すペース配分は、スタート直後から5kmまでを特に慎重に進み、残りは160±5の範囲で走りきるというプラン。
特筆する部分の詳細は下記の通りであるが、スタートから30kmまでは上記設定範囲を保持することが出来たと評価する。
また、30km以降の高水準な心拍数については関門閉鎖時間とのせめぎ合いがあり、設定ペースを上回っしまったものであるが、おおむね160±5のレンジにあると読み取れる。
結果として、30kmまではイーブン、30km以降はインターバル風に上がっているが概ね右上がりになっており、ペース配分としては理想型に近づいていると思う。
洞爺湖マラソンの反省にichanさんからコメントをもらった「ichan的に見て、更に理想は、心拍は後半までイーブンで来て、ゴール前でピークに持って行けたら最高だと思います。」が期せずしてできたような感じがする。
  • スタートから青棒グラフ2本目までに160ちょいに跳ね上がっているが、1km過ぎから例の上り区間にさしかかっておりプラン通りの心拍数で抑制されている。
  • 棒グラフ6本目で165まで上がって、LAPタイムが6分付近まで落ちているがこの区間には給水所がある。ランナーは競って最初のテーブルに飛び込むような状態で現場はかなりドタバタしていた。給水所での要領がまだ分かっていなかったので、これに巻き込まれたのと、ここからの離脱で少々心拍数が上がってしまったのだと思う。その後、目標心拍数である160付近に落ち着いている様子がグラフから分かる。
  • 棒グラフ11本目手前から心拍数が160以下に下がっている。これは意図的に150台に落としたところ。トラブルがあったワケではない。
  • 棒グラフ11本目以降22本目(25km)まで心拍推移グラフは上下する。自然と上がった心拍数を抑える為にペースを落とすという作業を何度か行ったところであり、S610iを活用した対応ができていると思う。
  • 23本目以降26本目(29km)まで心拍数は減少し続ける。これは意図的にペースを落としたところではなく、なんとなく楽なペースで走っていたらこうなってしまったという油断の賜物。
  • 27本目(30km)からは迷いの連続だった。心拍数グラフにも迷いが現れて上下に揺れ動く。30km通過タイム(手元時計)は2:27:24だったのだが、ここから続く関門打ち切り銀座(30、31.6、33.7、35km地点)の関門時間が全然分かっていなかった。心拍数160ペースを5:20/kmと予測していたので「余裕」の筈で覚えておく必要がなかった。ところが第二折り返し地点を折り返して間もなく終末車の姿を見、「○○番歩道に上がって下さい」のアナウンスを耳にするとかなり焦って来た。しかし、ここは30km地点。壁は30kmで来るのか、32kmなのか、35kmか、37kmか...とこれから来るであろう「壁」の存在を意識しないワケにいかない。
  • 結局、こうした関門時間と壁の存在を天秤にかけつつペースを上げては下げる。「関門閉鎖まであと5分」のアナウンスでペースを上げて関門を通過、壁の存在を恐れてペースを落とす。を40kmまで繰り返さざるを得なかった。
  • 40km地点(右から2本目の棒グラフ)を手元時計で3:45:21で通過。7分/kmペースではサブ4は無理。ここまで壁らしい壁がなかったので、もし最後の2kmでガックリ来たらサブ4は無理。しかし、あと2kmサブ4目がけてダッシュするしかない。遠くにカナダさん(たぶんそうだろ)の存在が見えたこともあり、最後の頑張りには好都合だった。
従って、総評的には攻略法に書いた
  • 「関門には間に合う」という自信を持ち
  • スタートロスで慌てない。
  • 最初の5km(特に上り)は慎重に入れ。
  • 5~15kmの下りはいい気にならず、あまりペースを上げるな。
は見事に実現できており、目標である
北海道マラソンをサブ4で歩かず完走する
が達成できた。
昨年僕が妄想ともいえる「北海道マラソン攻略法-私的考察-」はまんざらハズレではないことが実証できたと(過大)評価しておく(笑)。

また、
に書いた「対策」や「効率」化の為の施策は十分に効力を発揮してくれたらしく、想定されたリスク(高気温、痙攣、痛み(手の指関節、足の小指外側、膝))は発生せず、まるでなにも無かったかのように完走できた。この事をもって、僕のやってきたことの妥当性を声高に主張するつもりはさらさらないが、次にあげる現象が単なる偶然だと一笑に付す勇気を僕は持ち合わせていない。

それは「試行にあたって考えた具体的なトレーニング方法」の中で1/1000の効率アップについて言及した。
自分の意識した「効率」アップの10項目を例示し、
フルマラソンは42.195km=42,195mです。42,195m×10/1000≒420m
僕は500mを120secで走ることができますので、約1分40秒速く走れる計算になります。
と書いた。僕のゴールタイムは3:58:14。キッチリと計算通りになった。
痙攣対策としてスタート前に重曹を服用し20km以降でもこれを服用したが、包んである袋の素材が水に弱いセロファンのような素材であった。冷却用に水をかぶるなどをしていたため、服用の際の開封に手間取る始末。また、粉薬であるので水分を吸収しやすい為、開封した口から水分が入りかなり服用しづらくなった。詳細は次章に書きたい。

壁の存在について
兎に角今回のあらゆる試行はうまく行きすぎたと思う。想定されたリスクが発生しなかったのはもちろんではあるが30km、35kmの「壁」がなかった。洞爺湖の時も壁らしい壁がなかったようなことを書いたが、道マラでは洞爺湖よりもキツイところがなかったと思う。

先にも書いたが30km以降は関門閉鎖とおそらく訪れるであろう「壁」に怯えつつ、遠慮しながらペースを上げ下げだった。
本当に壁がなかったのかについて少し検証してみたい。
左表は手元の時計で計測したものなので、何カ所か距離表示を見逃している。
見逃した距離表示を分かりやすくするため見逃し表示のあるLAPを赤字で表示した。
したがって、見逃した距離表示のあるところの1kmLAPタイムはその区間の平均となっている。

また、壁の存在を探し易くするため前LAPとの増減率、全区間平均5:39との偏差、コース上の上り(+)下り(-)で符号化、給水所・スポンジ地点を含む区間に○付した。また最下段には1kmLAPタイム・前LAP増減率・偏差についてそれぞれMAX、MINを表示した。

LAPタイムについて上から下に眺めてみると異常な変動を示す区間がある。
・6kmは先にも書いたように5km給水ポイントのある区間で、給水所の混雑によりかなり手間取ったので5:54は妥当な範囲と思われる。
・11~13にも異常な変動が見られる。コース高低図による当区間の傾斜は下りでその勾配はほぼ一定に見える。12kmの表示が実際よりも手前(短く)にあったのではないだろうか?と思われる。
・26~28にも11~13同様の異常変動が見られるが、25~26区間には2カ所の給水地点があることを考慮すると、27kmの表示が実際よりも手前(短く)にあったのではないだろうか?と思われる。
37~39にも同様の疑問がある。36kmの表示を見逃したのが悔やまれるがこの区間のどこかの距離表示に疑問を持たざるを得ない。以上のデータ上の疑問を念頭において「壁」を探してみる。

壁を探す条件として
  • 前ラップ変動が+
  • 偏差も100%を超えている
  • 上記の状態が数キロ(2,3km)続く
と仮定して検索すると下表の通り抽出された。

上記の異常変動のある区間を除くと33,34が該当する(赤で囲っている部分)。
何れも上り区間であるが高低図によれば勾配は一定のように見える。
しかし、前LAP変動率が概ね2%程度と非常に軽微な変動であり、偏差(当LAP/Ave)も3%と軽微なものである。
特に33kmは給水所があり、前LAPタイムは5:36で6秒の増加だ。
また、34km地点については心拍数グラフ「表2」によれば右から6本目の位置に相当するが、この区間は関門閉鎖と「壁」の存在との板挟みの中でペースの上げ下げで揺れる下げの部分に相当する。
したがって、これをもって「壁」だったという判定は妥当性を欠くと思う。
他に前述条件に見合う地点がないことから、最終的に今回の北海道マラソンに於いては「壁」に遭遇しなかったと結論づける。(あったとしても非常に軽微な壁だった)


なぜ壁は訪れなかったのか?
分かりません。
あえていうなら「練習の成果」だったと思います。
いつ現れるか分からない練習を諦めずに続けて来て良かったと思います。
現れない効果に苛つくことはあっても、折れない心で練習を続けて良かったと思います。


唯一の誤算
僕の道マラはすべてがうまくいったと書いた。それは、特筆すべきトラブルがなく、結果として目標を達成できたからだ。

しかし、心拍数水準と速度の関係の見積もりに誤りがあり、当初160なら5:15という見積もりが、結果として平均心拍数160で5:40であった。
この見積もり違いによる「終末車」・「関門閉鎖」と「見えない壁」のせめぎ合いは先にも書いた通りである。
そもそもこの失敗(あえて失敗という)実は心拍数にペース管理を求めていたので時間について全く気にしていなかったことが原因だ。関門閉鎖時間くらいは記憶に留めるべきだったと思う。

昨日(9/4)アスリートの風を観て腰を抜かす。40km関門の話だ。
40kmの関門は3:48:00であるが、これは昨年の緩和措置によるもので、一昨年までは3:45:00だったとのこと。
僕の40km通過タイムは3:45:23だ。一昨年なら断腸の思いでナンバーカードを外さねばならなかった。
一点の曇りもないはずの僕の完走記録が緩和措置による救済によるものだったのだ(号泣)。

そこで、はたと気がつき、僕には「北海道マラソン フィニッシャー」たる資格がないのか?!と思い、トレーニングにあたって自ら定義した道マラ完走の必要な能力を書いた。これに今回の結果をあてはめて自己評価を試みた。

サブ4ランナーであること
3:58:14で文句なし

28分/5kmで走れるランナーであること
×
20km以降全て条件を上回っていた。

31.6~33.7kmを5:42/kmで走れるランナーであること
×
記録の関係で31~34の平均LAP5:43/kmで判定。

常識的な上り、下りのコースで上記のペースで走れるランナーであること
×


25~32℃の高気温でも上記の条件をクリアできるランナーであること
×

1/5で20点ランナーだ...orz
僕は必要な能力を備えていない。「やりよう」によって完走したの過ぎないのだ。

これじゃE判定どころか追試じゃないか!

策士策に溺れる(ぶくぶくぶく...)


2008年の北海道マラソンはいわゆる道マラ日和に恵まれ終わった。

僕の取り組んで来た練習や対策(効率を含む)のほとんどは「フルマラソンでサブ4達成」の為のありふれたものだ。これが北海道マラソンで要求されている要件と寸分変わるものではないと思っていた。

北海道マラソンがランナーへ求めている本当の要求仕様は
道マラ日和で3:56:00で走りなさい。
ということに思い至った。
関門閉鎖時間を観れば一目瞭然だ。28分/5kmで帰って来いということだ。4分はスタート最後尾のランナーへのほんの僅かな配慮であり、僕はその配慮を流用して完走したに過ぎない。

僕は上記の通り「力不足だった」と素直に認めざるを得ない。

そして、僕は今ミスチルのHANABIのPVを観て「決してつかまえることの出来ない...もう一回、もう一回...僕はこの手を伸ばしたい...」のフレーズに号泣しておく。


2008-09-03

2008北海道マラソンの反省-当日の実施プラン-

いよいよ当日。
攻略法と自分の能力を照合して、ペース配分と持久力で臨むことは決まっている。その対策は練習でした。思い返せば足りなかったかもしれないが、今更どうなるものでもない。
当日朝の天気予報は晴れ。予想最高気温は27℃の予報をTVで観た。しかし、空を見上げればどんよりと曇り。気温も本当に暑くなるのか?と疑いたくなるほど涼しい。

ま、暑くなることを覚悟で自宅を出発。
自宅からは冷却・飲用を兼ねたアクエリアスのチアパックを二つとおやじが握ってくれたおにぎりを3つ忘れずに荷物に入れて出発している。

レースペースについて
JRの列車の中、地下鉄の列車の中で自分のレースのペースを決めようとコースレイアウトを記憶から取り出しながら考えていた。
大まかに

  • スタートロスは2分だろう。
  • 最初の関門は32分なので、6分/kmで間に合う計算
  • 平坦地なら心拍数155くらいでも間に合うけど、スタートから1kmで約2kmの上り区間があり、その間に40m上ることになっている。上りの間は160~165で良いな。
  • 5kmを過ぎると後は概ね27kmくらいまで総じて緩やかに下っている。160よりは上げない方が良い。
  • あとはゴールまで総じて上るのだが、気にするほどの傾斜じゃない。
  • 壁はいつ来るだろう。30kmか、35km手前か、それとも35km過ぎだろうか。
  • 中島公園に入ってから「長く感じる」か「短く感じる」かは行ってみないと分からんな。
  • 平均160で行くとすると案外早くゴールできるかもしれない。暑くなるとその影響が分からないけど
などと考えていたが、既にいくつかの記憶違い、記憶漏れに気がついていない(笑)。

takutoさん、しなそばさんと合流し競技場へ歩く。天気はまだ曇りのまま。「このままだと良いなぁ」とぼやく僕にtakutoさんは「もう諦めましょうよ。暑くなるんですから。暑くなると思った方が良いですよ」と言われておく(笑)。ま、今日日の天気予報は外れない。

競技場に到着したあたりから天気は晴れて来て、既にジリジリと暑いくらいだ。いよいよ道マラ日和か。

暑さ対策について

暑さ対策は「ウエア」「防暑」「紫外線」「冷却」「暑さによる肉体変化への対応(熱痙攣など)」いくつかに細分されると思う。
また、実際の選定にあたっては予想されるリスクが最も少ないものにしておいた方が後悔せずに済むし、なにより良い結果に結び付やすいだろうと思う。
ウエア
○特にシャツについては、単に「ドライメッシュ」というだけの代物では少々都合が悪い。メッシュ構造になっていても、メッシュに汗や冷却用の水が染みて目詰まり?するようでは、濡れたティッシュが肌にピタっと貼り付いたのと同じ状態になり
  • 「気持ち悪い」
  • 「運動の妨げになる」
  • 「皮膚呼吸を妨げる」
  • 「濡れた水、汗が冷えて寒くなるばかりか、腹をこわしやすい」
等のリスクがある。既に持っていたウエアのうち、これらのリスクを回避できるが1着しかなかった。その1着(一張羅)でも良かったのだが半袖であること、色がダークグレーであることから「防暑」の面でリスクがあった為、半袖とノースリーブの中間のショートスリーブのものを調達しておいた。
シャツは上記のその新調のものにした。
○パンツ
パンツは既存の「ユニクロ ボディーテックのショートタイツ」にした。ジョギングパンツでも良かったのだが、冷却用の水を大量にかぶる可能性があったので、ディクトンスポーツまたはワセリンを塗っても汗と水で流れ股ズレになるリスクを回避した。
○靴下
靴下は靴との関係で少々説明が必要だ。僕は足に二つの不安を持っている。
  • 上爪であること(靴下、靴に穴が空きやすく、靴のトウボックスが小さい(低い)と上爪が当たるので白爪、黒爪になりやすい)。
  • 小指第一関節外側が外に張り出し気味なので、シューズのラインに当たり痛くなることがある。
前者の対策としてその防止策を施したものを履いていたが、結局のところつま先の部分だけ「分厚い」靴下を履くのと同じになり、かえって爪と靴下がスレて爪が負けていたという経験があり、後者の対策としてはパイル地の厚手のものはクッションが良さそうで気に入っていたのだが、かえって靴幅が狭まるだけで薄手のものが良さそうだと思い至った。
足の指にディクトンスポーツをすり込み、左足小指の外側には「痛くなる前のバンテリン」を塗っておいた(効果のほどは定かでない)。
薄手の5本指ソックスを新調し、穴あき防止対策をしない状態で履いた。
防暑
○帽子
帽子の効果についてはあまり知らない。ただ、なんとなく「遮光」による頭、後頭部、クビへの防暑効果が期待できるのではないかと思っている。付け加えるならば、帽子を濡らすことにより発生する気化現象で頭そのものを冷却させるいわゆる「放射冷却」が期待できると思っている。しかし、そもそも帽子に対する物欲レベルが低いので、色は白、前つばが大きく、後ろにも後頭部を守るつばがあって、蒸れないような物を用意してあったので、それをかぶることにした。
○手袋
手袋は暑いさなかに必要なアイテムであるのかは疑問に思っているが、今回は夏場用のレーシンググローブを着用する。
防寒ではなく、体の汗を拭くアイテムとして便利なのと、転倒の際に手を擦り剥かないようにと配慮した。
紫外線
○サングラス
いつもサングラスはかける。主な目的は「照れ隠し」だ。あまり辛そうな顔をしているのを見られるのが恥ずかしいので、サングラスをするようになった。後々、naojiさんの教えにより飛来物(主に冬期間の雪)から眼を守ることも目的にし、度入りのサングラスを安物ながら調達し、便利に使っていた。ところが、今回会場に来てサングラスのオーバーレンズをイエローからミラーブラックに交換しようとしたら、フレームとレンズを固定するパーツが壊れてしまった。照れ隠しはともかく今日は晴れ。眼が紫外線に負けるかもしれない。サングラスのパーツに不安があったので、バックアップとして持って来ていたユニクロのサングラスをかけ、眼の紫外線対策とした。
○UVクリーム
釧路湿原マラソンではたっぷり日焼けさせてもらい、後々ヒリヒリで悩まされた。今回は、シッカリ持参。
しかし、塗るのが面倒で結局使わず。
冷却
冷却方法としては、いろいろなランナーが色々なアイディアと工夫を施している。カッチさんとカナダさんはバンダナを一部袋状に加工して、中に氷りを入れるようにしている。氷りは給水所でもらうらしい。
また、晴れさんはアクエリアスなどの飲料水のチアパックを凍らせたものを持参。頭やクビの冷却用に使い、溶けたら飲むという合理的な方法だ。レジ袋に入れて手に巻き付けるので案外邪魔にならないのだそうだ。
僕は後者のチアパックを採用した。
○アクエリアスのチアパック
冷凍してあったものをセブンイレブンで買い、冷凍されていなかったものをセイコーマートで入手、実家の冷凍庫で凍らせ、それを持参した。
○給水、スポンジ
大会サイドが用意してくれているものはありがたく受けておけ。
・給水ポイントでの注意事項を確認しておく。これは釧路湿原マラソン終了後にスコップさんに言われたことだが「給水は止まってしない方が良いですよ」ということだ。多分、これは二つの意味があると思う。
..立ち止まることはタイムロスになる。また、停止からスタートするという筋肉の初動には思いの他パワーを使う。これは無駄だ。
..立ち止まることは後続者との接触の確率を高くし危険である。怪我でもしたら棄権である(というグランド3周分の駄洒落を込めていると思う)。
・スポンジの使い方についてもスコップさんから「スポンジは含まれた水を絞って自分を冷やす他に体に付いた水気(汗、かぶった水)を拭き取る効果があります。体についた水分は皮膚呼吸を妨げるロスになるので、私は使い終わったあともパンツに挟んでおいて、小まめに汗等を拭いています」と別海で教わった。
痙攣対策
痙攣というととよころサーモンマラソンを思い出す。2年連続してフルに挑戦、2度とも35キロ過ぎに痙攣で走れなくなり、サブ4は達成できなかった。
最初の挑戦の時、スーパーペガサスさんにペースメーカーとなっていただき、良い具合に進んでいたのに痙攣にやられた。ゴール後スーパーペガサスさんに「熱痙攣じゃないでしょうかね」と言われた(熱痙攣)。確かにあのときは暑かった。
痙攣対策については「芍薬甘草湯」(しゃくやくかんぞうとう)という漢方が良いとichanさんのお勧めだ。なんと言っても痙攣してからでも効くらしい。しかし、僕は息子から教わった「重曹」を使用している。予防的に使っているが、痙攣してからも効くのかは不明だ(重曹の効果について)。
○重曹
とりあえず、スタート前に服用、20km過ぎに服用する計画。
○アスリートソルト
マラソン中の痙攣は体内の電解物の欠如により発生するものらしい。特に大量の汗をかき、大量の水を飲む場合は水だけでは電解質が体内に希釈される一方となり、痙攣の可能性が増大するらしい。
ウエストポーチに入れ、レース中、2、3度摂取しておけば大丈夫だろう。
○給水
上記のような事情があるので、水だけ飲むのは危険。水は口をすすぐ、身体や頭にかけて冷却するという用途にして、スポーツドリンクを飲むか、スポーツドリンクがない場合は水を飲むがアスリートソルトを事前または事後にかみ砕いておくしかあるまい。
腹痛対策
汗や冷却ようにかぶった水がシャツに染みるわけだが、後半にこれが冷えて思わぬ腹痛を誘発することがあるとはせがわさんに聞いていた。対策は、あらかじめワセリンを腹に塗っておくということ。
実際には当日があまりにも晴れていたので「冷えて」腹痛を誘発するという実感がなく、ワセリンを塗るのを忘れてしまった。

燃料補給

車の燃料ではなく、自分の燃料(パワー)の補給。
○にぎりめし
普通にコンビニに売っているような大きさのにぎりめしを3個実家から持参。1個は09:30ころJRの中で喰い。残りは11時ちょっと前に一個、最後のひとつは荷物を預ける直前の11時半ころに喰った。
○パワージェル
主な目的はガス欠防止。決して腹がきつくなるとかいう性質のものではない。自分的には「バナナ」の方が腹に落ち着くので好き。道マラでもてっきり配置されていると思ったがtakutoさんの情報では「ないですね」とのことだった。バナナを持って走るのも憚られたのでパワージェルを2個ウエストポーチに入れておく。20、30kmで摂取予定。

ウエストポーチ
これは案外重要なアイテムだった。
中には上記に書き連ねた
  • 重曹一包
  • アスリートソルト20粒くらいをジップ袋に入れて持った
  • アミノバイタル二包
  • パワージェル2袋
を入れた。
これらを入れて走ってズレたり、揺れが気になるようなウエストポーチではストレスになるだけだろう。ストレスは単なるロスだ。

痛みの排除
以前書いたか記憶にないのだが、なぜか左手の人差し指の付け根の甲側と右手小指の付け根の甲側に痛みがあり、ギュゥッと手を握れない。
ランニングの時にギュゥッを手を握る必要はないのだが、軽くではあっても左右同じように握れないことにつながっていた。
ストレスなく、かつ、左右同じように握れるようにバンテリンをすり込んでおく。
(左足小指外側のことは前にも後にも書いたのでここでは割愛しておく)

レースペースを守るアイテム
レースペースはなんとなく頭に入った。
ペースを守り、持久力を発揮することが自分の生命線だから、どのアイテムが最適だろうか?
特にFa201にはオートラップ機能がついているので、後々のデータとしてはかなり貴重なものになる。データフェチとしてはデータが欲しい(笑)。
ペースの確認確認手段
ペースを確認する為のアイテムには心拍計である「S610i」は決定している。そもそも僕はトレーニング全般について心拍数基準論者だ(いや、論はないな。信仰者だ)。
僕は経験上なんとはなしにその人の全運動期間中の延べ心拍数は各競技ごとに定量なのではないか?と推測している(Web調べてもそのような論文に行き当たらないので、多分僕の推測は推測の域どころから妄想の域に達しているのだが:大笑)。
例えば、単純化の為に加速中の心拍数上昇期間はないものとし、スタートから指定の心拍数で走れると過程するが、最大心拍数180回/分のランナーが全力で1分間走った結果が1kmであるとして、そのランナーが心拍数90で2分走ると1kmに達するという関係だ。
こうした推測があるので、僕は別海の時の平均心拍数である157から、洞爺湖マラソンでは160前後の心拍数を目標にしてイーブンペース近似の結果を得た。そして、洞爺湖マラソンの平均心拍数は158であったことは「2008洞爺湖マラソン関係の記事」に書いた通りで、偶然にしてもおもしろいので今回も心拍数レベルであまり上下させることなく160近辺で走りきることを目標にした。
心拍数基準の速度は当日の体調、気象等の条件、コースによって変わるものなのだが、心拍数160は直近の経験では5:15/km相当の速度が期待できるので、走り切れれば間違いなくサブ4だと見込んでいた。
ここまでの計算(予測)があればFa201でのペース監視は意味がないばかりか、水に弱いアイテムをわざわざ水濡れの危険の高い(ほぼ100%なんだが)今回に使うのはかなりの経済的リスクを負うことになる。
また、道マラのコースは1kmごとに距離表示があるそうだから、S610iのLAP機能で実質問題ないので、予測されるリスクは回避するという判断基準の原則をつらぬきFa201は使わないことにした。

シューズについて
道マラのレースそのもののプランニングの中で最も頭が痛いのは左足小指外側の痛みとの関係でシューズ選びだった。
一応、現地に持って行ったシューズはAsiccsのGT-2130とNewBalanceのM800Aだった。それぞれのメリット、デメリット(予想されるリスクを含む)を下表の通りまとめてみた。
シューズ
メリット
デメリット
所見
GT-2130 Slim
幅等ジャストフィットの印象がある。
カーボンシートチューンを施してある。
安定性、衝撃吸収等には定評のある靴で、自分自身その通りだと思う。
延べ走行距離は200km程度と少なく、かかとの減りが少ないことから足首に掛かるねじれ等の負担がないことが予想される。
カーボンシートチューンを施したGT-2xxxシリーズをLSDでも愛用しているが、後半になっても違和感なく走れる靴だと思う。
一日当たりの最長距離は25kmで、それより長い距離での問題点は未知数。
この靴で左足小指外側が痛くなったこともある。
GT-2130の予測されるリスクの内、この靴自身に距離の信頼性はないという点については、GT-2xxxを愛用している身としては過去のシリーズ実績全般から全く不安を感じない。
期待される「効率」は3/1000と見積っている。
NB M800A
GT-2130に比べて、サイズ的にやや余裕がある。
安定性、衝撃吸収性には定評があり、この点について自分でもその通りだと思っている。
30km超のLSDでも履いたことがあり、フルマラソンでの使用に距離的不安はない。
延べ走行距離が約200kmと少なく、踵の減りが少ないことから足首に優しいと思われる。
最近履いていないが、左足小指外側が痛くなった経験はない。
若干踵がルーズに感じられる。
LSDで距離に対する不安はないが、後半になると靴底が妙に柔らかく感じられというか若干の違和感を感じる。
期待される「効率」はない。ややサイズに余裕があるのと、踵がルーズであることから喪失する「効率」は△2/1000と見込まれる。

問題は、小指の外側が痛くなる現象が「この靴で必ずおきる」とか「何キロ以上で必ず痛くなる」という法則がないということ。
したがって、GT-2130を履いてフルマラソンを走っても痛くならない可能性はある。また、M800Aで走っても痛くなる可能性を排除できない。予測されるリスクは事前に排除すべきだが、どちらを選択しても排除できない。
故に「リスク」という側面からはどちらを選んでも同じで、排除できないリスクは、事前にリスクを軽減させる対策を施すしか手はない。
リスク軽減対策は「靴下」の項目で行われている。足、指にディクトンスポーツをすり込んで摩擦による障害を軽減し、薄手の5本指の靴下を選択して靴との関係でわずかな余裕を生む配慮をし、転ばぬ先の杖ならぬ痛くなる前のバンテリンを塗っている。
以上から選択すべき靴は期待される「効率」の大きいGT-2130に決定した。
予測されるリスクを軽減する手段は尽くした。ここまでやれば未練も後悔もしないという手段を講じたと思う。(一部当日の判断の結果の末、または単なる忘れにより施さなかったものがあった)

2008北海道マラソンの反省-試行にあたって考えた具体的なトレーニング方法-

北海道マラソン攻略法で検討した内容から完走する為に必要な能力を抜き出してみる。

  1. サブ4ランナーであること
  2. 28分/5kmで走れるランナーであること
  3. 31.6~33.7km区間で5:42/kmで走れるランナーであること
  4. 常識的な上り、下りのコースで上記ペースで走れるランナーであること
  5. 25~32℃の高気温でも上記の条件をクリアできるランナーであること
と結論付けた。

僕の能力が、上記条件を満たしているかについて自己評価してみる。
1について

とよころサーモンマラソン、○別海町パイロットマラソン、○洞爺湖マラソンの結果から僕はサブ4ランナーであり、条件は満たしている。ただし、余裕はほぼない。
2について
×
×とよころサーモンマラソン、×別海町パイロットマラソン、○洞爺湖マラソンの結果では28分/5kmを超過している区間がある。
3について

1kmLapの記録が必ずしも無いので30~35km区間であっても28:30/5kmで走れたかで判定。×とよころサーモンマラソン、×別海町パイロットマラソン、○洞爺湖マラソンの結果では、とよころでは30分を上回っているし、○評価の大会も余裕のある状態ではない。
4について

あまり傾斜のある大会で走ったことがないが、上り下りの連続だった洞爺湖マラソンから推察するに多分大丈夫(ちょっと過大評価しておく)
5について
×
練習で一度だけ30℃超の気温の中、30kmを走ったことがある。それは3年前のことだし、走ったあとはかなりのダメージがあったことは記憶している。最近はそんな狂気的な練習はしていないので分からないが、普通ダメだろう。
結果は上記の通り40点(2/5)。
偏差値がどれくらいなのか分からんが(笑)、入試ならE判定だろう。進路指導室に呼ばれて希望校の変更を強要されるような点数だ(大笑)。

1が○なのでやりようによっては完走の可能性はなくはない。要は「ペース配分」につきるのだが、
先行逃げ切り
前半貯金型である。前半暴走型になると「3」が厳しいばかりか、40km関門が非常にキツイものになる可能性がある。
自分にあてはめると「とよころ」はこのパターンだった。このパターンにならざるを得なかったのは距離対策が不十分であったことによる。いわゆる「壁」(30kmとも35kmとも言われている)との遭遇を練習の時から避けてたせいだろう。言葉では壁を知っていても実際に体験しているのとしていないのとでは大きな違いがある。また、実際に体験すると壁を通過するのに要する時間を見積もるので、その前に貯金しておこうと考える。この考えは正しい。しかし、貯金をしすぎると壁でそれを上回る消費を余儀なくさせられることが少なくない。貯金しても、後半に予測を上回る消費が常に訪れるという「マラソンデフレスパイラル」に陥る可能性もある。
好位差し
強気に行けば先行差し型と言える。近代競馬はもちろんエリートマラソン大会でも主流だ。展開に左右されない。しかし、好位を意識しすぎると「先行逃げ切り」「後半追い込み」に足元をすくわれる可能性もある。先行差し型は強気すぎると先行逃げ切り型と同様のリスクを負担する可能性がある。
ある程度キャリアを積んだランナーのほとんどがこのペース配分だと思う。そのためには、しっかりとLSD等で距離への順応性を高める必要がある。これは距離に対する不安を解消するだけではなく、壁を多く経験することにより壁にあたった時の状況判断、適応力(壁が来ても長くは続かない。頑張りどころと思えるので、絶望的にならない)を養成できる。こうした経験が結果として壁の負担を適正に見積もれることになり、マラソンバランスシート(貯金と支出のバランス)が保てるようになる。
自分の目指すペース配分、脚質は別海から「好位差し型」である。
後半追い込み
前半にシッカリと足をためておき、ここだ!というところでギアチェンジ。ハマれば胸をすくような展開だが、外れるとただ足を残したままレースを終えることになる。一発ギャンブル型。
他のランナーがしんどいところでペースを上げるので、後半は抜きっぱなしの展開になる。よく抜かれる立場である僕の経験では、記録よりも抜く快感に魅せられたベテランランナーに非常に多いように思う。僕としては、自分よりも相当年上のランナーに抜かれることになり、かなり嫌なタイプのランナーだ。(ちなみにカッチさんも爺だが、カッチさんは記録指向の清く正しく美しいランナーなので、この分類には入らない。カッチさんは先行差し型)

僕は「別海」から好位差し型を指向している。別海では距離に対する適応力が十分ではなかった為、35km過ぎからペースはガクっと落ちている(とよころほどではないけど)。前半が少し速かったのかもしれないが、そもそも距離に対する適応力が不足しているという反省から今シーズン前の冬期間にLSD を中心に練習してきた。
こうしたシーズン前のLSD中心の練習の成果があってか今年の洞爺湖マラソンでは天候にも恵まれちょいとビックリするような「まぁまぁのイーブンペース」で走ることができた。ただし、LSD中心の練 習に偏ったため絶対的なスピードはなくなった(自分比)と思う。

こうした背景があって、別海までに少しスピードを強化、スピード持久力をつけて勝負しようとしていたのが当初の計画であった。

ところが、道マラの申し込みの終わったのが6月前半、道マラは8月末。
7月末には「釧路湿原マラソン」がある。道マラ狙いなら6月、7月中旬まではスピード練習をし、スピード持久力をつけ、道マラで勝負だろう。でも、僕の勝負は10月頭の別海町パイロットマラソンであることを変えるつもりはなかった。なぜなら、とんでもない気象条件になる可能性が大きい道マラで勝負することは、ヘタこくと別海で不発に終わる可能性がある。それに今シーズンは漠然としたものではあるが別海を最大の目標にした年間の練習スケジュールを仕事との調整を図りつつ思い描いていたものが頭にある。ここで道マラの為のスピード練習をしては仕事のスケジュールとの調和が取れないのだ。

一応、道マラの前に思い描いて漠然とした練習スケジュールとレース日程を書いておく。

当初の予定
道マラ決定後にやったこと等
5月
これまでの練習で持久力はついていると見込み、6月のマラソンを楽しむ会に向けてハーフで5分/kmを確実に切るようにスピード系の練習をするつもりだった。
洞爺湖マラソンへの参加を3/2の白糠での合同練習会でなんとなく出場を決めてしまい。白糠ロードレース以降、再度フルの為の持久系、ちょっとスピード系の練習を優先させた。
e3グリップを購入、バランス効率の良いフォームを目指す。
6月
6月中旬に「マラソンを楽しむ会」(ハーフ)がある。5月の練習の成果を試すつもりだった。また、7月の釧路湿原マラソンでハーフのスピード(5分/km切る)を持続できるようにスピード持続系の練習をするつもりだった。なんというか、LSDというか仲間としゃべりながらのLSDやゆっくり走がとても楽しい。6月初旬に道マラ出場を決めてしまう。
釧路と道マラとに役立つであろう持久系の練習へと逆戻り。
7月
月末に釧路湿原マラソンがある。現場を伴う仕事が増えることが予想されていた。平日はランde現場等持久系の行い。土日でポイント的にスピード系の練習をしながら30kmを5分/kmで走りきるスピード持久力をつけようと思っていた。

考えてたよりも練習時間がとれなかった。通勤ウォーク・自転車を練習だと思って実施、なんとなく土日は平日の実走不足を解消するためにロング走(LSD)が中心になった。
当初計画していたスピード練習ができなくて5分/kmペースもカナダさんとの勝負にも惨敗しておく。
たまたまWebショップのポイントが期限切れになるという案内をもらいノルディックポールの購入を決意。
8月
7月の湿原マラソンが終わると10月の別海まではレースの予定はない。お盆前は仕事が集中するし、お盆の帰省(子供がこちらに帰省、自分が墓参りに札幌、旭川に帰省)シーズン。練習時間は少なくなることが予測されたので、一息いれるのに好都合。
別海の為にLSDで持久系の練習だなと思っていた。
左の通り今月は忙しい。7月の結果から、道マラではスピードをつけて制限時間を狙うよりも、持久力で勝負するしかないと思いいたる。
ポールウォークde通勤、ウォークde現場(耐暑訓練になる)などを積極的にこなした。
8月初旬にeRCとかちの練習会で42kmの更別LSDという練習に参加した。実際には47kmもある(騙された気分はぬぐえないが、結局のところこれが効いたと思う)。また、道中kenchanさんにカロリーメイトダイエットを教えてもらい、実践すべく決心、翌日から開始。成果を上げておく。
お盆の帰省で体重増が予測された。体重増はランニングにはマイナス要因。事前に体重を減らすことができた。盆休みが終わって、「カロリーメイトダイエット」を再開。
お盆休みで仕事のスケジュールがタイトになる。昼休みには積極的にポールウォークする。
道マラ直前の1週間で心拍数を180程度まで上げるインターバルやB.Upをする。スピードを期待してのことではなく、低心拍数での練習が多かったのと、直前期で練習量が減っていたので心臓にちょっと気合いを入れておくのが目的。
上記表の右側には結局のところ僕がした練習の概略も書いたワケだが、そういう練習をしたのは今自分の持っている持久力をより確実なものにし、好位差し型のペース配分でサブ4を達成することを目標にしたからだ。
つまり、弱点である2~4を「ペース配分」と「持久力を確かにする」ことに解決策を求めたのだ。これが先に書いた「1が○なのでやりようによっては完走の可能性はなくはない。」と書いた「やりよう」だ。

そして、どうしてもトレーニングに際して付け加えておきたいことがある。それは「効率」ということだ(ここでいう効率は少ない練習時間で大きな効果を求める効率に限定していない。特段の意識をしなくてもなんらかの効果が期待できそうなことをも含む効率である)。
いつだったか、トヨタの「改善」についてTVのドキュメンタリー番組で放映されていたので知っている読者も多いと思うが、トヨタの工場では日々小さな改善が行われており、それらの積み重ねで生産効率がアップしたという内容だった。
説明していた人の話では改善というのは衝撃的な改革や革命ではない。ほんの小さなことです。工場ラインと作業員との立ち位置を数センチ、工具の置き場所を数センチ、工場内にある段差を数センチすくなくするような努力の積み重ねだという話だった。

また、五輪前に話題となったレーザーレーサーも開発者側は1/1000の効率アップの成果だと言っているのを見聞きした読者も多いと思う。
僕の敬愛するシューズマスターのブログの記事には「ロスをなくす」ということが満載だ。最初から最後まで読んでみるのもおもしろい。
ランニングで効率というと「フォーム改造」を想起させられるがそんな時間はない。筋トレも効率アップの手段としては良いと思うが、なにせ「走らないことへの恐怖」に僕は勝てそうもない。
僕に必要なのは「...しながら効率アップ」なのだ。僕が思い当たって実行した(途中でやめたのもあるけど)ことを下表にまとめてみた。
Asiccs GT-21xxシリーズ
自分の走力をロスなく(ロスを出来るだけ少なく)地面に伝える。故障防止。
履くだけ。
ヒールロック
同上。
履き方を覚えれば良い。
カーボンシートチューン
同上の他、シューズの安定性、直進性の向上。
靴に入れて走れば良い。
e3グリップ
ランニングフォームの改善。上半身と下半身の連動性の向上。
実際にランの時には握って走る。体感できる効果は良くわからない。
握って走れば良い。
ノルディックポール
同上の他、股関節等足脚の関節可動域の拡大。歩くことによる心肺機能の向上と歩く筋トレ等「複数のながらトレ」が可能。
握って歩けば良い。でも、本当はちゃんと最初にインストラクターに教えてもらった方が良いと思う。
ストレッチボード
足首の可動域の拡大。足首に限った話ではないが、関節の硬いランナーは初動の為にパワーを多く使うという話をichanさんから聞いた。
歯磨きしながらボードの上に載っているだけ。
ながらトレ
筋トレ。
TV観ながら(CM中)腹筋、背筋、腕立て、各種ストレッチ等
通勤ラン、ウォーク、バイク
練習時間の効率化
やるだけ
ダイエット
ボディーの軽量化は運動性能(最大酸素摂取量)を高める。直接のきっけは8/3の更別LSDでのichanさんの「うーん、思ったより重いですね。少し軽くしましょうか」「骨太なら炭酸飲んで骨密度を低くする方法もあります」とまんざら冗談でもないないようなマヂ顔で言われたことだ。体重が適正体重(一般人)より多いのは自覚していた。軽いのにこしたことはないことも知っていた。好都合にカロリーメイトダイエットの先輩でもあるkenchanさんがいたので、走りながら、走った後の温泉の後に色々聞いてみて本気でやって見ようかと思った。この時、68~69kgの間だったが、道マラ直前には66kg台になった。
実は66kgに抑えた結果だ。7月末の釧路湿原マラソンの時にはせがわさんに「軽いのは有利ではあるが直前期に落とし過ぎるのは運動生理学上、どうなんでしょうか?」という疑問を聞いていたからである。今ある持久力が喪失するような減量では全く意味をなさい。良く分からないが、5%を超えない減量の範囲で抑えた結果だ。
昼はカロリーメイトと飲料水。できれば腹のふくれる炭酸飲料が良いかも!
階段1段飛ばし上り
股関節、足首関節の可動域拡大。
会社、自宅の階段を上る時に一段飛ばしで上る。
なんかいろいろやった割に覚えていないな(大笑)。
一応、10の例示をしたが、もしこれらの各項目がレーザーレーサー並に1/1000の効率アップをしてくれたらフルマラソンでどれだけ違うかということを計算し、自覚し、なんらかの効率アップにつながるということを信じて続ける努力をした。
フルマラソンは42.195km=42,195mです。42,195m×10/1000≒420m
僕は500mを120secで走ることができますので、約1分40秒速く走れる計算になります。

問題は、効果の発現が目に見えないことと、そもそも効果の発現に時間がかかることだ。
よく「諦めるな」という言葉を聞く、そしていろいろなランナーの完走記を読んでいても「諦めずに頑張った」とも見る。その通りだと思う。でも、ブログに書かれている「諦めるな」「折れない気持ち」のほとんどはレースのことばかり。
レース前の「練習を諦めずに頑張ってよかった」「折れない気持ちで練習を続けて良かった」と書いてあるのを見たことがない。マラソンの練習はその成果が現れるまで時間がかかる。練習の成果が現 れる前に諦めてしまっているランナーは少なくないだろう。
今だから書けるが、諦めずに練習を続けて良かったと思う。

諦めない、折れない気持ちも練習で培われるものだと思う。

3日ボウズを恐れてはいけない。3日ボウズ上等!何度でも3日ボウズを続ければ立派に継続できる。
次に5の耐暑訓練だ。
僕は当初、耐暑訓練について「真っ昼間に走る」を繰り返すしかないだろうなぁ...と思っていたが、はせがわさんから「明日からまた」というタイトルのブログの記事でヒントをいただいた。はせがわさんの言わんとしているところは「そもそも42.195kmをしっかり走れなければ暑さ対策なんてなんの意味もないよ」ということだと理解した。そういう意味では、1~4対策として上げた「持久力を確実なものにする」という方向性は間違っていなかったと思う。

しかし、それでも暑さは心配だ。そんな時に見たのがOgamanさんのブログの記事。
要は
「暑い中を走ることが耐暑訓練ではないよ。暑い日中に庭整備等で暑い気温に体をさらすことだけでも十分な耐暑トレーニングになりますよ。」
というようなことが書かれていた。

これは好都合だ。ちょうど現場での調査を伴う仕事のスケジュールが目白押しだ。灼熱の中、歩きながら現場をこなすことになれば、耐暑訓練になるばかりか持久力向上のトレーニングにもなるではないか!
また、そういうことなら日常生活においても極力エアコンの利用を避けるのもひとつの手段だろうと、カーエアコンは使わずに窓全開、オフィス内のエアコンも暑くなってから夕方15:00くらいまでの間だけにエアコンの使用を限定した。


一応、自分で考えた練習はした。練習が十分であったのかどうかは分からない。それでも僕は道マラを完走しなければならない。

2008-09-02

2008北海道マラソンの反省-序章-

北海道マラソンについて、恒例の一人反省会。

いつもなら心拍数グラフを使って前走等との比較で適当なことを書いているのだが、今回は書きたいことというか書かねばならないことが多く、未だにちょっと情報整理というか頭の中の整理が出来ていない。それでも日曜日の夜から書き始めているのだが、話があちこち飛んでどうにもこうにも見通しが悪くて自分自身にとって後日の参考になるかもしれない貴重な資料を台無しにしてしまいそうで困っている。

なぜ、自分で整理をつけられないほど書かねばならない情報が多いかというと、僕は去年自分で走ってもいないのに勝手な妄想で「北海道マラソン攻略法-私的考察-」を書いた。そして、今回出場にあたり自分の考察をもとに練習を含めた対策を施し、レース中も考察した罠に注意して慎重にレースを進め、結果的に僕は目標である「北海道マラソンをサブ4で歩かず完走」を初出走で達成することができたのだが、そもそも僕は北海道マラソンに出場するということを当初から予定していたワケではなかった。そういった経緯を書き残して置かねばという思いもあって話の整理が出来ないのだと思う。

出場を決意するに至るまでに、eRCとかちの仲間やKMCの皆さん、他の多くのランナー仲間に誘われていたという背景がある。
誘われても「どうしようかな?」と思う程度で、結局踏ん切りがつかないまま申し込み期間が経過してしまった。ほっとしたような気になっていた反面、自分の書いた「北海道マラソン攻略法-私的考察-」(以降、単に攻略法、私的考察と書くことが多くなると思う)が外野席からの野次のまま埋没するのはちょっと残念だなとは思っていた。
すっかり北海道マラソンのことを忘れていたし、申込期間延長という報道を見聞きしても、申し込みしようとは思っていなかった。

誤解の無いように書いておかねばならないが、僕は決して北海道マラソンが嫌いなわけでもなく、興味がないわけでもない。逆に興味は大ありで、いつかは大通公園から中島公園までの直線を颯爽と走りたいという憧れを持っていた。その気持ちは完走した今でも変わっていない。
そんな中、eRCとかちの練習会で申し込み期間延長の機会を逃す手はないと再度というか今度は熱烈に仲間から誘いを受ける。特にkenchanさんしなそばさんの熱心なお誘いは嬉しかった。最終的にichanさんの「北海道マラソンを走りたくないなんてランナーらしくありませんねぇ」という言葉にぐらっと来て、攻略法を外野の野次で終わらせることに一抹の未練があったのも事実だし、これ(申し込み期間延長)は確かに天の恵みかもしれないと思うようになり、その夜にネットで申し込みをした。エントリーフィーを支払わなければ申し込みは失効する。決心が揺らがないうちにコンビニから支払いも完了させた。(道マラまでザックリと3ヶ月前の6/5のことである)

攻略法を実践し、自分の考えの妥当性を証明したいというような思い上がった気持ちではなく、書いた者の責任として実践してみて、結果が良くても、悪くても、どっちでもブログのネタになるという非常に軽いノリだったので、変な責任感はなかった。一番苦痛に感じたのは、いわゆる道マラ日和(気温30℃前後)と言われる「炎天下でフルマラソンを走る」ことだ。
そういう暑い日は、そういう暑い時はちゃっちゃっと軽く走ってビールを飲むのが健康的だ。僕は、なにもフルマラソンを走ってひとつしかない命を危険にさらす必要はないという価値観の持ち主。レースが終わった後もこの価値観に寸分の揺るぎもないのが本音。

出場すると決めたからには、ぐちゃぐちゃ言わずに練習するのが男だが、僕はことあるごとにそうした本音を隠さず「炎天下の中を走る意味が分からない」と言ってはばからなかった。
それでも、道マラ完走を目指し、出場経験のある先輩ランナーの話を聞いたし、Webで検索しながらいろいろなランナーのブログも読んだ。見聞きした話を自分なりに咀嚼して、攻略法の実施に必要な練習はしたつもりだ。
僕は愚痴、泣き言は言うが、やることはやる。やることをやったのなら結果は不問。という結果にこだわらないテキトー人間だ。

さて、前置きが長くなったが、こういう初老のテキトーランナーが、自分の書いた北海道マラソン攻略法をどのように実践したか、また、その有効性についてを下記のタイトル(「」内)で書いて整理しようと思う。
思いも寄らない長編ものになりそうだ(苦笑)。飽きずに最後まで書けるのか心配だ。性根が飽きっぽく、テキトーなので、完成しないかもしれないのであまりアテにしないでください(大笑)。

200809の目標

恒例の今月の目標。
8月は、10月の別海のために道マラに合わせたトレーニングをあえてしなかった。

今月は、

  • サブ3.5を狙うべくスピード持続力(レースペース)が練習の中心
  • 練習時間を工夫して、短い時間でもなにかやることにしよう
  • ポールウォークで持久系を維持したい
  • カロリーメイトでしっかり体重コントロールをする
  • 洗面台トレは継続する
という、先月までのトレーニングを継続しつつ「少しはビールを我慢しよう月間」としたい。

200808の反省

恒例の一人反省会。執筆の都合により定例の月間反省会を先に書く。
8月の末に立てた月間目標を抜粋すれば、およそ下記の通りだった。

そうすると道マラは完走が目標の僕にとっては、スピードよりも持久力系のトレーニングをしたほうが「道マラ」の為でもあり、別海町パイロットマラソンの為にもなる。ということになる。

ということで、通勤時のウォークやポールウォーク、帰宅ランなどをおりまぜ時間を有効に使いながら「持久系」のトレーニングに主眼をおく。
耐暑訓練は、暑い時に走るというよりは、庭仕事など日中の暑い時に身をさらす方法(笑)などで良いだろう。

あと、軽度ではあるが筋トレを継続すべし。
というようなものだった。

JogNoteの記録によれば、ランとウォークでの消化距離は
ラン171km
ウォーク(ポールウォーク含む)
124km
だった。いずれも、ランde現場、ウォークde現場を含むものである。ま、時間の有効活用を図りつつトレーニングできたと評価できる。

また、当初の目標にはなかったことだが、kenchanさんやtakutoさんのまねをして「カロリーメイトダイエット」と称してお盆の帰省による体重増加の前に一絞りしておくことができたし、お盆を過ぎてからも体重管理の面で非常に有用だったと思う。カロリーメイトダイエットは継続していきたいと思う。

耐暑訓練については、あいにく8月後半からの天候不順により涼しい日、雨の日が多かったが、7月と8月前半には「ほにゃららde現場」「家庭菜園トレ」をこなしていたためか、道マラ当日には「暑さ」でヤラレタと思うことはなかったので、日中の屋外作業を耐暑訓練にあてるのは効果があるのだろうと思われる。また、道マラ2週間前からの天候不順により雨、低気温が続いたのではあるが耐暑訓練は少なくても2週間程度の持続期間があるものと思われる。
したがって、来年道マラに出場する時も同様の耐暑訓練を行い、逆算して10日程度前からは耐暑訓練もひかえて疲労回復を目指すべきだろうと考える。

8月の実走距離が思いの他少なく、フルマラソンでサブ4完走を目指すにしてはややもの足りない距離であったかもしれない。
8月の初めの「更別LSD」で騙されて(笑)47kmを走ったことは大きな貯金になっていたようにおもう。
また、実走距離は少ないがウォークにあてる時間が多かった。これは疲労回復をはかりつつ、心肺機能の向上(あるいは保持)や筋力の保持、更に体重管理の面で非常に効果的かつ有意義だったと思う。

さて8月から取り入れたポールウォークであるが、このトレーニング効果については実のところよく分からない。
ポールウォークに期待したトレーニング効果は「股関節の可動域の拡大」と「上半身と下半身の連動性の向上によるランニング効率の向上」にある。
前者については、確かに「ポールウォークの効果」に書いたようなことが体感できるが、以前から7月くらいから股関節の可動域の拡大に資するよう洗面台トレをしていたので、ハッキリとその要因をポールウォーキングによるものとは言えない。
また、後者については、目で見える効果は確認できない(自分の目で見えないし:笑)が、いつもレース後には背中の筋肉から聞こえる喜びの声が聞こえなくなったし、レース中に腕(上腕部)が怠くなるというようなこともなくなったような気がする。更に少なくてもポールウォークをしている最中は確実に股関節が広がる運動を強いられるので、おそらくランニングの際のストライドは伸びていると信じている。

8月は練習だけする時間を多くはとれなかったが、通勤時、現場調査時、そしてちょっとオサボリしつつ思いの他良い練習ができたと思う。
いつもは「全然ダメ」と評価するカロリーメイトダイエットで計画的に実施できたし、目標通りの結果が得られた。

2008-09-01

僕の北海道マラソン-レース回顧-

うむぅ...
なんとなく不思議だ。特に「ガツン」とやられた気配(いわゆる壁の存在)はなかったような気がする。
かと言って、快走だったかというとそうでもない(笑)。
今回の目標は

  • サブ4で完走。
  • 給水で歩くな(スコップさんの教え)。

ともかく、顛末は下記の通り。


スタート10秒前!ヨーイ!(あれ?用意って言わないんじゃなかったっけ?)
ストップウォッチを押せるように準備する。今日は号砲時にスタートさせ、STARTラインからLAPを刻もうと思っている。

遠くの方で「パンっ」と小さな音が聞こえ、花火が上がる。あっ、と思い時計のスタートボタンを押す。一瞬人並みが動くが、また止まり動かない(笑)。
ぞろぞろと歩き始める。スタートゲートが見え、スタートラインをまたぐと同時になぜか皆一斉に走り始めることができた(号砲から1分40秒経過:手元時計)。

START ~5km
スタートラインを過ぎると渋滞はなく普通に走れるようになった。
とにかく5kmは関門通過ギリギリでも良いくらいの気持ちでゆっくりペースを心がける。そして、上りでも心拍数は165を超えないようにする。できればAve.160で走りきりたい。これは、かつて自分が検討した「北海道マラソン攻略法-私的考察-」と洞爺湖マラソンの経験を踏まえたひとつの結論であり、それを試行してみようという魂胆だ。
距離表示は1kmごとにあるようだ。表示は見つけたらLAPボタンを押しておこう。
緑ナンバーの人にどんどん抜かれる。緑ナンバーはフル以外のカテゴリーで出場資格を得たランナーのようだ。後方から出発しているし、フルのペースを経験していないせいかガシガシ攻めている印象を受ける。
例の上りに入る。ここはより慎重に心拍計を頻繁にチェックしろ。Fr201はしていないのでペースは分からない。これは好都合だ。ゆっくりで良いと思っても、平時の5:20/kmと気温27℃の5:20/kmでは強度が違う。そういう意味でペースタイムは判断能力を狂わせる。
(00:29:11、タイムはすべて手元時計であり、ロスタイム含む)

5~10km
5kmで29分かかってしまった。想定よりも約1分余計に時間がかかった。でも、焦りはない。

いよいよ最初の給水。
一番最初のテーブルには「水」がない。いや、水はあるのだが準備が間に合わないようだ。
どうしよう、保険のアクエリアスのチアパックを使うか?と思いながら先へ進むと3つめくらいのテーブルから紙コップが立っている。ははぁん、最初のテーブルでランナーが競って水を取るので後半のテーブルには余るという現象なんだな?
水をちょっと飲み、残りは頭からかぶっておく。そして、前方にあるスポーツドリンクも取り、少し飲んでおく。

いよいよ、下りに入る。ここで調子コカないことが重要だ。ペースを上げようとすれば、ここから先楽にあげられる。それよりも心拍数に気を遣い、効率の良い走り(ブレーキをかけない)を心がけ気持ちに余裕を持たせて下ることが重要だ。

7.5kmスポンジ地点。給水でなんとなくコツというか傾向がつかめたので手前のテーブルには見向きもせず先の方のテーブルでスポンジを受けとる。スポンジに含まれた冷たい水を帽子の上から絞るようにかぶりスポンジを道路脇へ捨てようとしたときにスコップさんの言葉を思い出した。
「スポンジは汗を拭くのに使うと便利です。給水の水をかぶったり、汗で毛穴が詰まり皮膚呼吸の効率が悪くなっているので、スポンジを持ったままか、パンツ(ランニングパンツ)に挟んでおいて、時々身体を拭くといいですよ」
気象条件は厳しくなりそうだ。というか、既に厳しい。効果があるのかないのかは分からないけど、やったところで何のデメリットにもならない。なら、やってみるかというノリでスコップさんの教えを試すことにした。

給水の時は手間取ったせいもあるけど、スポンジポイントのある区間のLAPもやや時間がかかっている。それに路面に落ちているコップやスポンジを踏みながらサイドステップを切ってテーブルに近寄り、スポンジを受け取った後は後続のランナーの邪魔にならないようにテーブルから遠ざかるようにコースをとらねばならない。これは結構足首に負担がかかる。水を飲む時に無呼吸になるためか心拍数も上がるし、この一連の作業の運動強度は相当なものだ。このまま最後まで体力(足首)はもつだろうか。
(00:27:40、00:56:52)

10~15km
10kmのマット(RCチップ検知用マット)を超えた時、「ああ、この結果はあちこちにGTMailsで配信されるんだな」と思いつつ、二つあるマットのうちどっちが計時ようなんだろう?というか、なんで2つマットがあるんだろう?とかどうでも良いことを考えてしまう。

平岸街道?を北上する。沿道には「ブラスバンド」?(鼓笛隊?)や和太鼓などで応援がある。一度経験したので書けるが、全コース中応援がもっとも派手なところではないだろうか?

心拍数レベルで余裕のある走りで、こうした応援をキョロキョロと見ながら走れた。
(00:26:57、01:23:49)

15~20km
15km地点は一条大橋。なんとなく見晴らしが良くて気持ちがよかった。
15km地点を過ぎてまもなく、交通規制に業を煮やしたスクーターの男と警官(あるいは、道路警備?)ともめている。男は「時間ねぇって言ってるべや!いつまで待たせるんだ」大声を上げスクーターを押しながらランナーの列を強行突破しようとしている。警官とおぼしき人が身に危険を感じるだろうにそれを身体を張って(立ちはだかり)止めている。ありがとうございます。(というか、その男がコースに入って来たらランナーに逆にボコボコにされるんじゃないのか?)
心拍数は155くらいまで下がっている。楽なのは良いが、1kmごとのLAPは思ったほどの速度は出ていない。そもそも155では想定よりも低い。27kmくらいまでなだらかに下っているとはいえ、もう少しあげておかねば。
(00:27:16、01:51:05)

20~25km
20kmのタイムが思いの外遅い。実は、心拍数160なら5:25/kmは大丈夫だとシミュレーションしていたのだ。20kmは1時間45分~50分程度と踏んでいた。心拍数は想定よりも若干低位だ。ちょっと頑張りをいれないとな。
中間点でichanさんが審判しているという話は聞いていたので、キョロキョロしつつ走っていたらtakutoさんに声をかけられる!
一瞬反応が遅れたが、振り返り手を振っておく。そうこうしているうちにichanさんは探せなかった。
新川駅に近づくとトップ集団とすれ違う(トップ集団は35km地点くらい)。なんか男女とも見たことないランナーだったり。特に女子は「男子中学生?」と思うほど小さなランナーだったが、非常に精悍な所作。
あれ?吉田は?と思っていると吉田が来た。あれだ。オーラが違うね。綺麗な女性だ。キラキラしていた(表情はきつそうだったけど)。
つうことは、おやじさんとかしなそばさんとかかくてさんが来るころだな(30分もすれば)と思い、センターライン寄りを走りすれ違うランナーを見ながら走っていた。ソラを使っていたせいか、LAPタイムが遅くなっている。頼りの心拍計はなにやらアテにならない数字を出している。汗でベルトの伸縮が緩み、ランの振動で計測できないようす。走りながら腹を出し、ベルトを締めつつここまで来たがだんだん億劫になってきた。
新川駅の通にはいると「たしろさーーん」という声、嫁方の叔母が応援に駆けつけてくれたようだ。よく見つけたななどと他人事のように思いながら手を振る。というか、ここは往路と復路両方走るところ、復路は30~35kmになるので「死にそうな顔」を見せるのは嫌だなぁ...とレースとは全然関係のないことを考えていた。
あ!しなそば!!今まで見たことがないような苦痛に顔を歪めて走っている。「しなそば屋!!」と檄を飛ばしてみるとはっとしたようにこちらへ手を振った。大丈夫だろうか?と自分のことをさておいて他人の心配をしておく。まもなくかくてさん通過、手を振ったがかくてさんは進行方向を凝視しててそのまま通過。キツイところだものな。そういえば、おやぢさんを見つけることができなかったな。
(00:28:07、02:19:12)

25~30km
この頃になると対向車線には続々と一般ランナーが走ってくる。が、中央分離帯の植栽が邪魔で良く見えないところも多かった。
また、緑ナンバーがどんどんと落ちてくるところでもあった。やっぱり前半の飛ばし過ぎの影響なんだろうか?反対に黄色やオレンジ(ピンクっぽいんだけど)はまだあまり落ちてこない。

琴似発寒川を渡る橋に向かう直線、ここだな気の滅入るというところは...と思いながら折り返してくるランナーを見ていると丁度カナダさんとカッチさんが並んで橋を上がってきたところ(つまり僕は、橋を下っていた)。ああ、これはかなり差があるなぁ~と思いつつ、僕は僕の道を行く。確かこのあたりでカナパパさん、おまちゃさんともすれ違っている。おまちゃさんはJogNoteによればかなりの気合いの入った練習をしていて、それなりの成果も釧路湿原マラソンで見せている。でも、今日の気温の為か、練習の裏付けのある自信からちょっと攻めすぎたのか表情はかなりキツそうだった。
(00:28:13、02:47:25)

30~35km
人の表情を見て心配している場合ではなくなってきた。第二折り返しを過ぎると終末車が「○○番歩道に上がってください」という声を発しながら橋を降りてきた。多分、僕の後方5分ほどに終末車がいるのだ。それに着実にLAPタイムが遅くなって来ている。
自分の状態を点検する。足の痛むところはないか、股関節のばらけるような感覚はないか?異常に水が飲みたくなっていないか?ペースは上げられるか?と自問自答してすべてOKの判定ができた。
問題はここ(30km地点)から頑張って最後までもつのか?という「誰にも分からない問題」が気になった。
とりあえず、心拍数を気にしていては話が面倒になる。残りはゴールまで05:45/kmペースで走らないと関門で赤旗が待っているか、後ろから「歩道に上がりなさい」の命令に従うしかない。ロングスパートをかけるとか、そういう問題ではない。
とにかく、逃げなきゃ!とちょっと気合い入れの走りに切り替える。
不思議と身体は素直に反応し、また新川駅の前にさしかかる。叔母と叔父が手を振って待っている。
「水飲むかい」とペットボトルを振ってくれている。僕は「大丈夫、頑張りまぁ~す」と往路よりも元気に手を降りながら叔父叔母の前を通過した。あまりキツそうな顔を見せたくないというちょっとした照れもあったが、自分でもびっくりするくらい元気に走れていた。
問題は、この走りがこれからも続けられるか...
(00:28:21、03:15:46)

35~40km
5kmLAPは遅くなっている(苦笑)。ただ、手元の時計では5kmラップは分からないので、そんなこととはつゆ知らず...手元時計の1kmLAPで5:50とか6:00/kmの表示がなかったので、僕的には順調にペースアップしているという認識だった。

35km関門を通過すると間もなくおまちゃさんを発見、かなりのペースダウンだ。武士の情け、声をかけず遠巻きに抜いて前に出る。するとまもくなカナパパさんも発見、カナパパさんとは今日カナダさんの紹介で顔見知りになったばかり、ここも声をかけずすぅーーーっと抜いて行く。ほほぉ、するとカナダさんも近いなとほくそ笑みながら更にもう少しペースを上げようかと考えていたら、なんか身体の反応が鈍くなっている。そして38km地点のLAPは7:22とかの表示を見る。抜くとか抜かぬとかの問題ではなくなる。このまま止まるのか?一時の話なのか?冷静な判断がつかなくなる。
そういえば、前のLAPは10:40(一個見逃しで2km区間)で5分20くらいでしょ?それはそれで速すぎるように思えて来た。多分、前の区間が短く、この区間がちょっと長いのではないか?と自分に騙しを入れて気を取り直す。
40km関門手前で「関門封鎖まであと5分です」とスピーカーから流れている。
え”?40km地点まであとどれくらいの距離なのか分からない。残り1kmは切っている。でも、800なのか600なのか、今6分ペースで走っていたら残り800mならかなり危ない。
(00:29:35、03:45:21)

40~GOAL
間もなく40km関門を通過。これ以降の関門はない。あとは歩いてもメダルをもらえることになっている。
しかし、サブ4ランナーに出場を許される大会でサブ4を達成できなければ後々禍根を残す。なんとしてでもサブ4を達成しておきたい。今回達成できれば、なんの未練もなく道マラを卒業できる。
残り14分半で2.2km、コースは若干の上り。間に合うか?
頭の中で計算しようとするが僕の脳みそは「なにを計算するの?」と痴呆風なボケをかましてくる。ああ、面倒くさいなぁ...と思いつつ、大通を右折して遠く(約300mくらいか)に水色のランシャツ・ランパンに白キャップの男を発見。カナダさんに違いない!
残り2km、敵は1600mくらい。抜けるかも!!!
しかし、こちらも結構一杯。身近なランナーを一人、一人と抜けるがどうもカナダさんの背中が大きく見えてこない。そうか、このサングラスは度が入っていないんだ(そういうことでなくて)。
三越前の給水でOgamanさんをパス、カナダさんの背中はまだ大きくならない。というか、なんか見えなくなってきた。
さすがに柳の下にどじょうは二匹いなかったと思い直し、自分のことに集中する。

そういえば、中島公園に入ると残り600mとかいう話を聞いた。この600mが長く感じるか、短く感じるか...
サブ4達成できるかどうかはかなり微妙。公園内に入るとタイム表示の掲示板が見えた。でも、それって残り何メートルなの?
公園内のゆるやかなカーブを曲がるとまたタイム表示が見えた。くぅ....どうなんだ?間に合うのか?
というか、長くないか?
と思ったらやっとゴールゲートが見えた!!
もうあとはあれ目がけてゴールするだけ、長かったなぁ...とか、なんでこんなに人が多いんだ?とか思いながらゴール。
(00:12:55、03:58:16)公式タイムは3時間58分14秒。

ゴール直後takutoさんに記念撮影をしてもらった。
そして、ボーイスカウトに完走メダルをクビから下げてもらった。自然と「ありがとう」という言葉が口から出たとき、自分で自分にビックリした。
その後、RCチップを返したりアリナミンVを続けざまに飲んだり、水飲んだり、スポーツドリンクを飲んだりしてたらカナダさんが来てくれた。57分とのこと。やっぱり見えていたのはカナダさんだった(笑)。暑さの中でのペース維持は難しいということを話ながらお互いの健闘を讃えあった。カナダさんはこの後打ち上げで朝まで飲み会とのこと(笑)。十勝組は撤収する旨話して別れた。
その後、荷物を受け取った時に腹の具合に一抹のサシコミを感じたのでトイレに行ったり、着替えてtakutoさんとしなそばさんの待つ場所へと行くとしなそばさんがヘバっていた。疲労というよりも脚部(膝)が痛くなり、足も攣ったとのことだった。

僕の北海道マラソンのレースは終わった。目標を達成できて嬉しい。
道マラのようなマンモス大会ではボランティアの皆さんの数も半端な数ではない。交通規制がかかり、一般市民の方にも迷惑をかけつつもお許しをいただき走らせてもらっているというのを実感した。
この大会のなにがランナーを夢中にさせるのか、今はまだ僕には分からない。

僕のような田舎ものには、気象条件も人手の数、ランナーの数、ボランティアの数等すべてが想像を超えるものであり、夢のようなマラソン大会だった。
幸か不幸か僕自身特段のダメージもないので、本当に昨日のことなのか?と、本当に現実の話なのか?と、走り終わったこの期に及んでも自分のことしてとらえられない状態だ。

ただ、手元には完走メダルがある。